掲載日 : [2006-04-19] 照会数 : 7388
民団埼玉・歴史資料館を見学 日本人団体と
[ 解放直後の苦難に思いをはせる民団関係者 ]
民団埼玉県本部(鄭平普団長)は15日、日本の市民団体「埼玉・コリア21」(江藤善章代表)のメンバーを伴って東京・港区南麻布にある「在日韓人歴史資料館」を訪れた。
昨年11月の資料館オープン以来、地方の民団が観覧ツアーを組んだのはこれが初めて。合わせて51人が参加した。
同胞参加者は植民地期の日本での暮らしぶりと生活用具を前に、幼少期の記憶を呼び戻された様子。「バラック小屋」や祭祀台前で亡き祖父母の思い出を語り合った。婦人会埼玉県本部の金敬淑顧問(77)は農村風景を描いた屋外テラスの壁画に「心が和む」と目を細めていた。参加者の一人で「埼玉・コリア21」の江藤代表(56)は「いい『物』が集まっている。古びたミシン、旅行カバンなどから在日1世の歴史と生活臭のようなものが伝わってくる」と話していた。
観覧後は全員8階小会議室に集まり、民団中央本部顧問を兼ねる金三植さん(81)の語る渡日史に耳を傾けた。
(2006.4.19 民団新聞)