掲載日 : [2006-07-06] 照会数 : 7389
5・17白紙撤回 総連議長に書信送付
5・17白紙撤回 総連議長に書信送付
在日本朝鮮人総連合会
議長 徐萬述貴下
在日同胞社会の発展のため努力されていることに対して敬意を表します。
去る5月17日、本人は貴下と代表会談を持った後、6項目の合意事項を含む共同声明を発表しました。
共同声明は半世紀以上対立を継続してきた両組織の交流を通じた和解と和合、そして究極的には韓半島の平和と統一に積極的に寄与することを目的としたものでした。
しかし、去る7月5日、韓日両国をはじめ国際社会の憂慮にもかかわらず、またミサイル発射中止を強力に求める本団中央委員会名義の決議文を、貴中央本部に伝達したにもかかわらず、北韓は長距離弾道ミサイル「テポドン2号」等の発射を強行しました。
ミサイルの連続的な発射は、韓半島はもちろん東北アジアの平和と安全に大きな脅威であると言わざるを得ず、特に私たち在日同胞と日本国民を大きな不安に陥れました。
私たちは在日同胞の立場から北韓のこのような蛮行を決して容認することはできません。
本団は明るく希望に満ちた在日同胞社会を構築するために、日本社会で共生共栄の理念を掲げ、ねばり強く活動してきました。
しかし、北韓のミサイル発射によって、日本社会を不安のるつぼに落とし入れた現在、本団の期待も水泡に帰したのも同じであります。
日本で生活を営む私たち在日同胞は、どこまでも日本社会との共生共栄を目標とします。
東北アジアの平和と繁栄を脅かす北韓の暴挙によって、日本国民の感情を悪化させることは、在日同胞の生命と財産を守る本団としては 決して容認できるものではありません。
このように北韓の暴挙によって、在日同胞の生命と財産が脅かされる状況の中で、本団は貴組織との5・17共同声明を白紙撤回せざるを得ません。
北韓にミサイルと核開発の即時停止と再発防止を強力に要望すると同時に、貴組織も在日同胞の立場に立って、本団の主張に積極的に呼応してくれること求めるものです。
貴下の健勝と貴組織の発展を祈願します。
2006年7月6日
在日本大韓民国民団中央本部 団長 河丙(ハ・ビョンオク)
(2006.7.6 民団新聞)