掲載日 : [2006-07-06] 照会数 : 7426
平和への深刻な挑発「断じて許せぬ」 北韓へも抗議文
7月5日、国際社会のみならず周辺諸国から憂慮されていたにもかかわらず、北韓は、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射を強行した。ミサイルの連続的な発射は私たち在日同胞のみならず、韓日両国民を大きな不安に陥れるもので、私たちは北韓のこのような蛮行を断じて許すことはできない。
私たち民団は、去る6月24日、地域の平和と安全を守る立場から、中央委員会の名で北韓がミサイル発射を中止するよう強く求める決議文を採択し、朝鮮総連中央本部に伝達した。それにも拘らず、強行したことに断固抗議する。
私たち民団は、明るく未来ある在日同胞社会を築くため日本との共生共栄の理念を掲げて活動を続けてきた。また、韓半島から核兵器を一掃することを強く求めてきた。テポドン発射によって韓半島や日本社会の平和と安全を脅かしたことは極めて深刻な挑発といわざるを得ない。
国際社会の不信感を増大させた北韓の責任は誠に重いものである。拉致事件の不誠実な対応の上に、これ以上日本の国民感情を悪化させ続けるのは、在日同胞の生命と財産を守る民団として決して容認できるものではない。
北韓は、韓半島の平和を推進する立場からも、日本との信頼関係の構築の上からも、また総連同胞を含む在日同胞の生活を守る立場からも、今後二度とこのような暴挙を再発しないよう、国際社会に対し即時ミサイルと核開発の停止を表明するよう強く求める。
2006年7月6日
在日本大韓民国民団中央本部 団長 河丙(ハ・ビョンオク)
(2006.7.6 民団新聞)