掲載日 : [2006-09-04] 照会数 : 10259
<団長立候補者・所信表明>4.具末謨
団長立候補者・所信表明
④具末謨(グ マルモ)
=70歳・東京新宿支部顧問=
去る2月24日「改革民団」のスローガンを掲げて出発した新執行部が辞任し、臨時大会開催という驚くべき事態が発生しました。
5月以来の混乱状況は、在日同胞の不信感を深め、真摯な反省が求められています。
私は1960年4月の李承晩独裁を終焉させた学生義挙に呼応し、韓学同(学生同盟)への参加を始まりとして、民団にかかわってきました。
現在の混迷状態をとうてい座視する事ができず、「憂団の至情」止みがたく、ここに立候補を決意致しました。
母国は「参与政府」と銘打った施政方針を打ち出しており、私達「在日」も積極的に新しい民族史に参与する「時」を迎えております。
母国の「平和と統一」政策に基づいて、「在日」社会60年の分裂・葛藤の危機的状況を克服し、新しい「愛される民団」への変革と発展を推進したいと思います。
◆所信
(其の一)
私達「在日」同胞が人間としての尊厳と誇りを失わずに生きて行ける生活環境を作って行く。
①地方参政権と相俟って、国政参与の権利を要請する
②所属する組織の代表を選ぶ権利の取得即ち、直接選挙に向けての規約を改正する
③永住権所有者の海外旅行に際しての、「再入国許可」の撤廃を獲得する
(其の二)
在日社会の「和合と団結」を推進する。60年も続いている分裂・対立を克服し、“もう一つになろうよ!ウリは元来一つなんだ!”と叫び続けたい。
①6・15宣言以来、日本各地域での同胞の交流和合の場を拡大し、信頼に裏打ちされた対話を積み重ね、節度ある交流を深める。その為には、先ず同胞間に存在する地域葛藤と南北対立の心の「壁」を無くすキャンペーンを繰り広げる
②創団60周年という記念すべき歴史的節目を期して、全ての停権等の処分を一度見直す形で「赦し」の恩恵を施し、「在日」の大同団結をはかる
(其の三)
「ハングル」の大々的な普及運動、東北アジア共同体の核となる文化(言語)共同体構想として、民族教育振興ネットを構築する。
婦人会支援、青年会育成、文化センターを兼ねた老人ホーム構想等やるべき事、果たすべき課題が山積しています。
友愛の心を大切にし、同じ方向を向き、同じ立場に立って、日本の地に足場を固めた「在日ワンコリア協議体」(仮称)を目指す努力をしようではありませんか。
この所信(メッセージ)に込めました熱意と真情をご理解戴き、皆様の共感を得る事が出来ましたら、これに過ぎる喜びはございません。
プロフィル
【組織経歴】
〇在日韓国学生同盟中央本部副委員長
〇在日韓国青年同盟中央本部文教部長
〇民団東京本部国際部長
〇民団東京本部権益擁護委員会委員長
〇民団東京本部平和統一推進委員長
〇民団中央権益擁護委員会委員
〇民団東京新宿支部副団長
〇民団東京新宿支部監察委員長
〇民団東京新宿支部議長
【学歴】
〇滋賀県守山市湖南中学(現・守山中)卒業
〇滋賀県立膳所高校卒業
〇早稲田大政治学科卒業
〇早稲田大学大学院修士(政治学)
〇延世大学大学院博士課程修了(国際政治)
【職歴】
〇早稲田大学政治経済学部副助手
〇駐日韓国大使館員(査証担当)
〇韓国国民大学講師(原書購読・憲法)
〇(財)亜細亜太平洋問題研究所日本支社長
〇国立木浦大学校兼任教授(日本学入門・韓日関係論・日本文化史)
〇民主平和統一諮問委員
〇ソンムン大学客員教授
【翻訳出版書籍】
至誠天を動かす(潮出版社)/ドキュメント・ソウルオリンピック(現代出版社)/或る失踪・冬の寓話(紀ノ国屋書店)