掲載日 : [2006-09-04] 照会数 : 9438
<団長立候補者・所信表明>5.金洪斤
団長立候補者・所信表明
⑤金洪斤(キム ホングン)
=74歳・中央本部顧問=
今回私は民団中央の混乱を見過ごすことができず顧問たちの強い要請により副団長に就任しました。しかし時すでに遅く、あとは民団の分裂を避けると同時に河丙前団長の強行路線にも反対し、9月21日臨時大会を開くことになったことで、自分なりの役割を果たせたものと自負しております。
親愛なる中央委員並びに代議員の皆様
河丙前団長との路線の違いについては合同演説会にて申し述べますが、私金洪斤が河丙前団長を支持し共感したのは「改革民団」、この一言です。何故なら地方本部の三機関長を経験してみますと、民団が年々活力を失い、団員の民団離れにより団費徴収は減り、民団運営は正に危機的状況にあるにもかかわらず、民団中央はこれに有効な対策を示せないばかりか、危機認識すらない脳天気振りに、一人私だけでなく心ある全国の団員の誰もが怒りを禁じ得ないからであります。
民団中央は一部の人たちのサロン的組織から一日も早く脱却し、真に団員に奉仕する最高の指導機関としての役割を担わなければなりません。そのためには三機関・実務者双方の問題意識と改革が必要であります。
問題の第一は、自分は在日民族運動の第一線の活動家であるという自覚の欠如であります。
第二は競争原理や目標管理が機能しないばかりか、ノルマもない組織は無気力とかばい合いといった互助的風土を生み出してしまったことです。組織の原点に立つ再教育を行います。
第三は、民団は言うまでもなくモノを生産する訳でも収益事業が出来る訳でもありません。在日同胞の貴重な団費と韓国政府の支援金で運営が可能な、完全なる奉仕団体であることを今一度謙虚に自覚しなくてはなりません。
親愛なる中央委員並びに代議員の皆様
私、金洪斤が団長に立候補を決意したのは、沈滞の一途をたどってきた民団を立て直すことが急務であり、混乱の極まった今こそ地方組織で何度も修羅場を経験してきた知恵と決断力が必要だと思ったからであります。
そして何よりも民団内の和合、次いで地方の痛みが分かる中央本部に変えることを決意しました。
そのためには先ず民団中央の予算を10%カットすることから始めたいと思います。
過去の候補者は美辞麗句に充ちた公約ばかりを並び立て、後は知らぬ存ぜぬで何の責任も取りませんでした。21世紀において民団のこのような無責任は許されるものではありません。残された短い任期では、あれこれ出来るものではないでしょうが、次の5項目を公約し、全身全霊で取り組むことを誓います。
1.混迷の深まる民団内の和合を積極推進するとともに、地方組織の活性化を図ります。
2.オリニジャンボリー事業等を更に発展させ、在日3〜4世が誇りをもって生きて行けるよう、民族教育に力を注ぎます。
3.共生社会実現のための地方参政権運動は民団の最重要課題であり、今後も積極的に推進していきます。
4.脱北者支援運動は民間団体とも協調しながら積極的に対処していきます。
5.地方本部や傘下団体との日頃からの対話による協調体制の確立を図ります。
プロフィル…
【組織歴】
87年=神奈川韓国商工会議所副会長
89年=民団神奈川県地方本部監察委員長
92年=民団神奈川県地方本部議長
96年=民団神奈川県地方本部団長
06年民団中央本部顧問(現在に至る)
【関係団体歴】
55年=神奈川韓国会館建設実行委員長(建設完了)
74年=日韓親善協会神奈川連合会常任理事
02年=第83回全国体育大会選手団長
99年=ワールドカップ誘致横浜市民会副会長
04年=(財)神奈川韓国綜合教育院理事長(現在に至る)
【学歴】
54年=拓殖大学政治経済学部卒業
【経歴】
(株)磯子御苑代表取締役/他5社経営