掲載日 : [2006-09-06] 照会数 : 16476
相撲と映画、同胞高校生が頂点極める
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映画 全国コンクール「最優秀」金靖浩君 東京・暁星高校3年 高校生による第1回全国映画コンクール「映画甲子園」(NPO法人学校マルチメディアネットワーク支援センター、同実行委員会主催)の最優秀作品に在日3世の金靖浩君(18)=暁星高等学校3年、東京・文京区=の記録映像「およそ自分」が選ばれた。
作品は金君が2年生のときに制作した処女作。終日人の行き交うとある駅前、刻々流れる時間を背景に「自分」を5分間という限られた映像の世界で相対的に表現したといういわば「高校生のポートレート」ともいうべきもの。5人の審査員からは「非常に斬新な切り口で、金君のアイデンティティーが感じられた」と高い評価を得た。
コンクールには全国から主催団体の予想を上回る78作品が寄せられた。このうち30作品が一次審査を通過、さらに一般公開時の投票と審査員票の総合評価をもって最終的に6作品が入賞した。表彰式は8月24日、武蔵野公会堂で行われた。金君にはトロフィーと次回作制作のための奨励金20万円が贈られた。
金君は「公式の場で認められたのがうれしい」と喜びを語った。来年は武蔵野美術大学映像学科入学をめざしている。
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相撲 全国選手権個人で優勝李大源君 兵庫・報徳学園3年 【和歌山】和歌山市内で開かれた全国高等学校相撲選手権大会に出場していた兵庫・報徳学園高校3年生の李大源君が個人の部で初優勝した。
同大会は84年の歴史を誇るが、韓国籍の選手が優勝したのは41年以来65年ぶり2人目。大会は8月2日から3日間、和歌山市内で開かれ、全国の代表校48校(都道府県各1校、開催地のみ2校)が出場した。
李選手は昨年も初参加で個人戦決勝まで進んだが、優勝を逃していた。昨年の雪辱を果たした李選手は「1試合1試合無我夢中で体当たりした。優勝できてうれしい」と笑顔を浮かべていた。 Архитектурное бюро Z500
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李選手は在日3世。193㌢165㌔で得意技は上手投げだ。地元のちびっ子相撲大会で優勝したのがきっかけで相撲に興味を持ち始めた。
優勝楯と賞状を手にした李選手は「相撲だけでなく、あらゆるスポーツにがんばっている在日の後輩たちに、韓国人ということに誇りをもって、頑張ってほしい」とエールを送った。
(2006.9.6 民団新聞)