掲載日 : [2006-09-06] 照会数 : 9524
在日同胞学生160人が母国生活体験
[ ドラマ「チャングムの誓い」のテーマパークを訪れ、ドラマと同じ衣装で記念撮影をする在日同胞学生 ]
【ソウル】韓国政府主催の06在外同胞学生母国訪問事業が8月15日から22日の7泊8日、ソウル市などで開かれ、在日同胞学生160人を含む500人の大学生が参加した。
今年から5カ年計画で実施される同事業は、祖国の文化を直接体験する中で学生同士の交流を促進し、国際経験豊かな人材を養成することを目的にしている。在日学生は慶煕大学の寄宿舎に宿泊しながら、韓国語や歴史の学習をはじめ、国立博物館などを見学した。写真はドラマ「チャングムの誓い」の撮影現場を訪れ、貸衣装で記念撮影しているところ。
同胞のつながり実感 在日学生母国訪問事業
06在外同胞学生母国訪問事業に参加した在日同胞学生160人は8月15日の開講式で国際教育振興院の羅鐘化院長の歓迎辞(安光浩教学部長代読)を受けた後、8日間の研修に入った。慶煕大で受ける語学・歴史などの民族素養、テコンドーなどの体験学習のほか、国会や憲政記念館、38度線近くの都羅山展望台、ドラマ「チャングムの誓い」撮影跡地のテーマパーク見学などが盛り込まれた。
春季学校を契機に学生会にも参加するようになった西東京の李佳玲さんは「日程全体は充実していたが、国立博物館の見学時間が1時間程度しかなかったのが残念」と感想を語った。オモニの勧めで参加したという京都の李煕君は「韓国文化を体感する中で徐々に韓国を理解できるようになったし、同胞学生の仲間が多くいると実感した」と喜んだ。
福岡から参加した朴奎昌君は「38度線近くの第3トンネルに入ってみて、テレビなどでしか見ることができない南北分断の厳しい現状が身につまされた。もっと韓日・在日に関わる歴史を勉強に取り入れてほしい」と語った。学生たちは在日同士の横のつながりに大きな期待をかけているようだ。
研修期間中、学生たちの世話役を務めた在日3世の助教、張希汀さん(延世大生)も「最終日の前夜、学生たちが5班に分かれて行った発表会でのパワーに、在日の将来に手ごたえを感じた。春季学校、高校生母国訪問に続き、3回目の助教役だったが、来年もぜひお手伝いしたい」とほっとした表情を見せた。
(2006.9.6 民団新聞)