掲載日 : [2006-09-13] 照会数 : 7548
<三木記念賞>「在日」初の受賞 金昌男氏
[ 石井岡山県知事から賞を贈られる金氏(左) ]
韓日架け橋で貢献
【岡山】文化、社会、産業などの各分野で地域社会の発展に貢献した個人と団体を顕彰する第39回岡山県三木記念賞(国際親善部門)が金昌男氏(69)=アジア国際センター代表理事=に贈られた。長年、県と韓国との交流促進に尽力してきたことが認められた。
授与式は5日、市内の岡山衛生会館で行われた。金氏をはじめとして各部門の受賞者4人に石井正弘岡山県知事が表彰状と記念メダルおよび賞金30万円を手渡した。団体を対象とした三木記念助成金は県警察嘱託犬協会など3団体に贈られた。県総務学事課によれば、三木記念賞を在日同胞が受賞したのは金氏が初めてという。
金氏は民団岡山県本部団長在任中の94年から岡山市と京畿道富川市の交流を後押しし、瀬戸内市と慶尚南道密陽市、備前市と韓国蔚山広域市との友好交流協定締結にあたって架け橋的な役割を担った。このほか、岡山‐ソウル便の増便運動にも尽くした。
同記念賞は故三木行治岡山県知事が生前に受賞したマグサイサイ賞賞金を原資に、広く一般から寄せられた浄財とによって創設された。68年から毎年1回、個人に三木記念賞、団体には助成金を贈っている。
金代表理事は「受賞を聞いたときはまさかという思いで驚いた。この受賞が3世、4世の地位向上の突破口になればと思う。これからも誰にも住みよい町づくりを岡山から発信していきたい」と喜びをかみしめていた。
許東郁民団岡山県本部団長も「民団にとって栄誉。地域と在日社会との交流が今後も深まっていく」とお祝いを述べた。
(2006.9.13 民団新聞)