掲載日 : [2006-09-27] 照会数 : 7860
石原知事またも暴言「三国人」同胞市民団体が抗議
石原慎太郎都知事が15日、都内で開かれた危機管理をテーマとしたシンポジウムでまたもや「三国人」という差別発言を繰り返した。
朝日新聞によれば石原知事は「不法入国の三国人、特に中国人ですよ。そういったものに対する対処が、入国管理も何にもできていない」と発言したという。石原知事は8月30日にはオリンピック日本国内候補選定会と祝勝会において姜尚中東京大学教授に「怪しい外国人」「生意気だ」などの暴言を浴びせている。
公人としての石原知事の一連の差別発言を重くみた大阪国際理解教育研究センター(鄭早苗理事長)は、「差別、敵意、又は暴力の扇動となる国民的、人種的又は宗教的憎悪の唱道は、法律で禁止する」とうたった国際人権自由権規約(第20条第2項)に明確に違反しており、人種差別撤廃条約の規定にも抵触していると抗議、謝罪と反省、および発言の撤回を求めている。
石原知事は00年4月、陸上自衛隊「創隊記念式典」で同様の発言をしたときは「在日韓国・朝鮮人をはじめとする一般外国人の皆さんの心を傷つけたのは不本意で遺憾」「今後は、誤解を招きやすい不適切な言葉は使わない」と表明していた。
(2006.9.27 民団新聞)