掲載日 : [2006-09-27] 照会数 : 9545
新生民団 鄭団長へ寄せる期待
[ スクリーンを通して団長立候補者の演説に耳を傾ける傍聴者(21日、韓国中央会館) ]
若い人材登用 積極的に推進
宋基泰さん(体育会中央本部副会長) 鄭団長は人心一新を打ち出した。若い有為な人材の登用を積極的に進めてほしい。たとえば、青年会中央で一定の組織経験を積み、社会に出ている若い人を掘り起こしていくことも考えられる。これまでにも民団中央は青年会出身者を取り込み、将来の幹部候補生として育成してきた。もっと意識的にやってみるというのはどうか。
信頼回復急務 着実な事業を
丁海遊さん(民団愛知県本部議長) まずは失った信用の回復が急がれる。まずは北韓の拉致、ミサイルやテポドンなどについて、総連と同一視される存在ではないということを打ち出さなければならない。河執行部が取り組んだ和合に関する総括を急ぎ、これを早急に社会にアピールしていく必要がある。その次に財政再建、後継者育成が挙げられる。いずれも短期間に成就できるものではないが、中・長期の作業スケジュールを組んで着実に取り組む必要がある。
人事が出発点 公平に選出を
具滋源さん(民団滋賀県本部団長) 何よりも人事が出発点。人事を大事にしてほしい。恣意的でなくいいブレーンを公平に選んでほしい。
「5・17声明」真剣に総括を
鄭郁さん(民団山梨県本部団長) まず「5・17」の総括をしっかりしてもらいたい。
立場を鮮明に信用回復を
壽隆さん(青年会中央本部代表監査) 事態の収拾を急いでほしい。最初にしなければならないのは、失った社会的信用を取り戻すこと。あらゆる場に出かけ、私たちの立場を鮮明に訴えていかなければならない。そうした行動が団員の目に届けば、民団を見る目も自ずと変わってくるだろう。スタッフの充実も大切だ。これはただ常勤職員だけにとどまらない。外部から民団を下支えしてくれる人材を広く求め、組織化していく必要がある。
しっかりした役員の構成を
夫順末さん(婦人会中央本部会長) しっかりした役員構成をしてほしいというのが、傘下団体としての要望です。今、日本の方たちも、私たちがこれからどのようになっていくのかについて関心を持っていると思います。これからが在日の見せ場だと思います。笑われることのないように、そして1世の方たちが民団を守ってきたその精神を私たちが受け継いでいかなければならないと思います。
在日がつねに集える民団に
金貞子さん(婦人会東京本部会長) 在日がつねに集える民団をつくってほしいと思います。今回の混乱で日本の方たちの見方が厳しくなってはいますが、全国の団員の皆さまにとってもいい教訓になったと思います。今まで何となく協力しなくてはという流れできていたのが、今回の事態によって、民団とは何かということについて、自分に対して問ういい機会になったのではないでしょうか。われわれ自身も意識を変えて、民団を良くしていこうと頑張っていかなければいけません。
日本社会とのつながり太く
金美敬さん(民団沖縄県本部事務局長) 今まで混乱状態が続き、これからが本当に大変だと思いますが正常化に向けて頑張っていただきたい。新執行部の動き方によって、これからの民団の方向性が決まります。本国政府との関わりもありますが、私たちは在日として日本社会とのつながりを太くしていくことが大事です。そして三機関長が協力して、団員たちがどのような意識を持っているかをきちんと把握してほしいと思います。
民団・在日念頭に共生社会に導いて
金美恵子さん(民団長野県本部事務局長) 本当に民団や在日のことを考えて、共生社会を正常に導いてくれることを願います。これだけの代議員と中央委員の方が集まって選挙を行い、高い出席率を見たということはそれだけ関心も高いし、厳しい目があるということだと思います。在日のための大事な組織機関ですから、まずは若い人からも年配の方からも必要とされる団体になることを目標にして、何をやるにしても愛情を持ってプラス思考で協力したいと思います。
(2006.9.27 民団新聞)