掲載日 : [2006-10-18] 照会数 : 8561
<新旅券発給>有効期間10年 16日受付分から
[ 韓国大使館領事部では16日受付分から新旅券を発給している ]
在外公館も 有効期間10年、まず在日から
▽一般および居住旅券の有効期間は10年▽証明写真は転写式−−など大幅に内容を変更した新旅券の発給業務が16日から、駐日韓国大使館領事部でスタートした。旅券の偽変造を防止するため先端技術を導入したもので、在外公館では初めて。
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偽造防止に転写式写真
新旅券制度は1年間のテスト期間を経て実施されたもので、16日受付分から適用された。
最大の特徴は偽造を防止するため写真転写式を導入した点。従来の貼付式ではなく、写真をスキャナーで読み取ったものが使われる。旅券申請の際、これまでと同じく写真2枚を提出するが、スキャニング後は1枚が返却される。
写真の基準については厳格になった。正面を向き、バックは薄いベージュか青色の無地でなければならず、影が写ってはいけない。身体が斜めだったり、笑って歯を見せたり、帽子やサングラスを着用したり、髪で耳が見えない写真は受け付けされない。8歳未満の場合、以前は母子同伴で撮影できたが、今回から別途の旅券を申請しなければならず、写真も単独で写したものとなる。
有効期間10年ものが新設された。提出書類は、▽新様式の旅券発給申請書▽身分証(戸籍謄本など)▽旅券用写真2枚(縦45×横35㍉、顔部分25〜35㍉)。
事前に十分な広報期間のないまま実施通告を受けた民団では円滑に業務を推進するため急きょ、民団本・支部の実務者を対象にした説明会を13日、東京・南麻布の韓国中央会館で開いた。韓国大使館から鄭冀溶、呉珍姫の2領事が出席し、説明を行った。それによると、申請してから約3週間で新旅券を受領できるという。
実務者からは「1世の老人でサインができない人はどうするのか」「郵便受領は民団で一括して可能か」「戸籍謄本の有効期間3カ月を1年に伸ばしてほしい」などの質問・要望が相次いだ。
民団中央本部民生局の李鐘太局長は「告知期間が少なく、民団支部の対応も大変だ。昨年の本国での実施以降、在外公館でもテストケースとして希望者には10年旅券の申請を受け付けていたが、受領まで2カ月もかかっていた。今回は順調にいけば3週間程度で出来上がるとのこと。今回の説明会で指摘された点は、今後、大使館と調整したい」と語っている。
問い合わせは韓国大使館領事部(℡03‐3455‐2601)。
(2006.10.18 民団新聞)