掲載日 : [2006-10-25] 照会数 : 7239
<北核実験>朝鮮総連に対する呼びかけ文
在日本朝鮮人総聯合会
中央本部議長 徐萬述貴下
去る10月9日、国際社会の重ねての警告にも拘わらず、北韓が強行した核実験は、韓半島は勿論、東北アジアの安定と平和を脅かす挑発的な行動であり、私たちは同じ民族の一員として強い憤怒と憂慮を禁じえません。
この度の北韓の暴挙は、南北韓が去る1991年に合意した「韓半島非核化共同宣言」を一方的に破棄したものであり、また2005年9月、6者会談で合意した共同声明の義務を破るものです。
その上、去る7月、北韓がミサイル発射を強行した時採択された国連安全保障理事会の決議、第1695号に正面から挑戦する無謀な行動であり、私たちは到底容認できるものではなく、断乎抗議するものです。
北韓の核問題により、これ以上、韓半島に極度の緊張と国際社会の非難を招くようになれば、韓半島だけでなく在日同胞の生活と安全も非常に不安になることが憂慮されます。
ついては、韓半島と東北アジアの平和を念願する同じ民族であり同じ同胞の立場に立って、私たちは貴下と貴組織に対し次のように呼びかける次第です。
一つ、北韓の核問題は韓半島と東北アジアの安定と平和に対する脅威であるだけでなく、日本に住んでいる在日同胞の生命と生活に直結する重大な問題でもあります。北韓が核保有と開発を完全に放棄するよう、全同胞的な韓半島非核化運動に共に参与してくださるよう呼びかけるものです。
二つ、私たちは、7000万同胞の生存を脅かす北韓の核保有を決して容認できません。韓半島の非核化を熱望し、対話を通じて核問題を平和的に解決しようとする内外同胞と国際社会の期待に呼応し、武力より友好関係と信頼構築を最優先するよう、強力に北韓当局に提議してくださるよう呼びかけるものです。
三つ、私たちは、全同胞の生命と財産を守る立場から、在日同胞の一人ひとりが北韓当局に対し、早急に核兵器とあらゆる関連計画を廃棄するように求める、電報・書信送付運動を共に展開してくださるよう呼びかけるものです。
四つ、10月15日、国連安全保障理事会は核実験を強行した北韓に対し、国連憲章7章に基づいた経済制裁措置を全会一致で決議しました。国際社会が科したこの措置を北韓は重く受け止め、民族を犠牲にしようとする独善的な行動から即刻脱却し、6者会談に早急に復帰するよう、北韓当局に強力に提議してくださるよう呼びかけるものです。
貴下と貴組織が、全在日同胞の歴史と名によって、北韓の核保有と開発阻止運動に共に先頭に立ってくださるよう願ってやみません。
平和と人権を基軸とした21世紀に明るく豊かな在日同胞社会を構築するため、貴下におかれましては、上記した呼びかけに対して肯定的に参与してくださるよう期待しております。
2006年10月18日
在日本大韓民国民団
中央本部 団長 鄭進
(2006.10.25 民団新聞)