掲載日 : [2006-11-15] 照会数 : 9212
父の遺志を継いで 故金敬得氏長男・昌浩さん
故金敬得氏長男・昌浩さん、司法試験に合格
東京大学法学部4年在学中の在日同胞3世、金昌浩さん(22)=東京・世田谷区=が06年度の旧司法試験2次試験に合格した。昌浩さんは外国人として初めて司法修習生に採用され、昨年12月28日、胃ガンのため急逝した弁護士・金敬得さんの長男。また、慶応大学3年在学中の次女・美沙さん(20)は今年、同法科大学院に飛び級で合格した。兄に続いて司法試験合格を目指す。
「超難関」とされる司法試験に合格するには、大学の法学部を卒業してから7、8年の浪人生活も普通とされる。現役の大学生が合格するのは珍しい。ちなみに今年度、大学生の合格者は昌浩さんを含め87人(合格者全体の15・8%)に過ぎない。
法務省司法試験委員会が9日発表したところによれば、旧試験の最終合格者は549人。合格率は過去記録の残っている89年以降最低の1・81%とこれまでにない「狭き門」となった。これに対して司法制度改革に伴い法科大学院(日本版ロースクール)修了者を対象とする新司法試験の合格率は48%と比較的広き門となった。
(2006.11.15 民団新聞)