掲載日 : [2006-11-15] 照会数 : 6933
「世界平和に全力」 潘基文次期総長が来日会見
[ 日本記者クラブで記者会見する潘基文次期国連事務総長(中央) ]
鄭団長も祝辞
国連の次期事務総長に内定した潘基文外交通商部長官が6日、駐日大使館を訪れ、職員らの歓迎を受けた。この席で潘長官は同席した民団中央本部の鄭進団長に対して「新体制のスタートをお祝いする。民団を中心にした在日同胞は常に本国との一体感をもち、物心両面で支えてくれた」と謝辞を述べた。これに対して鄭団長は、長官の次期国連総長就任を祝った後、「さまざまな課題が横たわっているが、幅広い活躍を」と期待を込めた。
潘長官はその後、日本記者クラブで記者会見を行い、約200人の内外の記者らを前に、「調和あるリーダーシップを発揮し、人権保護と世界の安全保障に率先垂範の姿勢で臨む」と表明した。会見での質疑(要旨)は以下の通り。
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−−平壤訪問を希望した趣旨は?
具体的な計画があって平壤訪問について話したわけではない。原則的に国連事務総長として必要なイニシアチブをとっていきたい、そういう用意があると伝えた。
−−北の核実験に関連し、日本国内に核をもつべきだなどと有力な政治家の発言が続いているが。
核実験以降、日本国内で有力政治家による「核武装論」が展開されたことについては、外交部長官としてだけでなく、次期国連総長としても懸念を表したい。もちろん日本政府の基本的立場は非核3原則を遵守するということだが、核をめぐるこのような政治的議論が続くのは望ましくないと思う。
韓半島の非核化問題が継続して国際社会の懸念材料になっているが、この地域の平和と繁栄、また韓半島の非核化のためには、6カ国協議にウェートを置いて早急に北の核問題を解決していくために、日本も参加国として努力していくべきだと思う。
(2006.11.15 民団新聞)