掲載日 : [2006-12-06] 照会数 : 8638
<金剛学園特集>金剛のここが好き 保護者が語る魅力
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家族的な雰囲気
李美善さん(38)=PTA会長 現在、中学2年、小学2年、幼稚部年長の3人の子どもを金剛学園に通わせています。たとえ、親が子どもに転校を勧めても、子どもは頑としてほかの学校には行こうとはしません。金剛学園がいいのだという。ほかの生徒や保護者に聞いてもみな「この学校が好きよ」と言う。親からすれば不思議でした。
よく見ると、金剛学園の子どもたちは伸び伸びと育っている。みな表情が明るく、イキイキしている。感心したのは、お姉ちゃんやお兄ちゃんが下の後輩たちの面倒をよく見ていること。学校帰りに寄り道をしている下級生を見かけると、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちが近づいて「早く帰り」ときちんと説教している。子どもたちも上級生の目が光っているから絶対に悪いことも寄り道もできなくなる。聞くと「お兄ちゃんやお姉ちゃんに必ず見つかるから出来ない」と言っている。ちゃんと叱ってくれている。大人の目の届かないところで子どもたちを守ってくれている。
スクールバスに乗るときも1年、2年がバスに上がれないと、高学年の児童が子どもたちをバスに上げて乗せて座席まで連れて行って座らせている。「動いたらあぶないからね」とちゃんと言葉をかけている。他の学校では見られない光景だ。
お金では買えない魅力がこの学校にはある。教師たちの「愛」の力が強いことにも感心した。遠くに引越しをしていく子どもたちは、転校するときは泣きながらこの学校を離れていく。この学校に子どもを入れてほんとうに良かった。
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不登校なおった
小宮耕さん(46)=PTA幹事長 子どもは現在小学校2年の男子です。日本の公立小学校で1年の時にいじめにあい、不登校になりました。どんなにしても学校に行かないのです。友人に金剛学園のことを聞いて1年の2学期からこの学校に転校しました。
まず1週間、体験入学してみました。そうすると、子どもはここならやれると確信めいたものを見つけたようなのです。特に学校のアットホームな雰囲気にはすっかり気に入った様子。こんなこと公立学校ではなかった体験でした。いじめもありません。子どもはすっかりこの学校が好きになりました。不登校もなくなりました。毎日元気に学校に通わせてもらい感謝しています。
先生も熱心です。先生は子どもたちを分け隔てなく指導してくれています。だめなものはだめと厳しく叱ってくれます。先生には厳しい愛情がある。これが子どもたちにはわかるようなのです。それでこの学校に任せてもいいと思いました。そうしているうちに子どもが元気になりました。このまま金剛学園で小学校を卒業させたい。
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混合教育が特色
趙成吉さん=元PTA会長(高校12期)私たちが通っていたころは在日の子どもだけでしたが、いまは日本人も子どもたちを入学させている。
重要なことは、在日が本国の子どもや日本の子どもと一緒に学習をしていること。在日の子弟が本国、日本の子どもたちの架け橋的な存在になれる。これはほかの学校にはない特色だ。自分の実体験を通してそう思う。
特に小学校のレベルが高い。教師たちが努力をしている。教師もやりがいがあるようだ。金剛学園小学校は自信をもっていい学校といえる。
(2006.12.6 民団新聞)