掲載日 : [2006-12-20] 照会数 : 6725
同胞の温もり分かつ 各地民団が歳末慰問
[ 金萬石夫人に金一封を手渡す民団兵庫の関係者 ]
年末を前に日増しに寒さが身にしみるようになった。各地民団は独居老人や入院先で不遇をかこつ団員に同胞の温もりを届けようと、戸別訪問を繰り広げている。これは毎年変わらない歳末風景だ。しかし、忘れてはならない民団活動の原点がここにある。
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静岡本部(金光敏団長)では8日、市内の独居老人宅を回った。権竒鉉総務部長は「年をとると母語で会話できることがうれしいようで楽しみと言ってくれる」という。
正月を前に慰問の品はやはり「韓国の温もりが伝わるもの」。岩手本部(金盛義団長)は70歳以上の団員全員にトックと韓国カレンダーを持参した。「今年は80人。予算はないが、うれしいといわれると来年もとなる」(姜英萬事務局長の話)。秋田本部はコチュジャン、トック、柚茶などを選んだ。
大阪本部(金漢翊団長)は10年前から本部で毛布を用意し、各支部が持参している。今年は93世帯が対象。同じく愛知でも本部負担で新米5㌔と金一封を準備し、各支部が持参している。姜裕正事務局長は「今年は109世帯と大きな出費だが、たとえお米5㌔でも助かる団員がいればおろそかにはできない」ときっぱり。
このほか長崎管内では毛布やパジャマを持参し、喜ばれている。
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篤志家が100万円 民団兵庫に寄託…「お年寄りに役立てて」
【兵庫】民団兵庫県本部(白永煕団長)は80歳以上のお年寄り26人を選び、11月から各家庭を回りながらそれぞれ3万円を手渡した。これは「身寄りのないお年寄りたちに役立ててほしい」と今年9月に匿名の団員から寄せられた100万円をもとにしている。
7日は白団長が林茂男尼崎支部支団長とともに管内の団員宅8人を回った。李順伊さん(86)は「カムサハムニダ」と感謝していた。
(2006.12.20 民団新聞)