掲載日 : [2006-12-20] 照会数 : 7226
<60周年式典>兵庫と福岡…往時偲び、前進誓う
[ 神戸文化ホールで開催された兵庫本部の式典 ]
[ 福岡本部の式典では婦人会の合唱やオリニ・ソウルジャンボリーのDVDが上映された ]
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兵庫…2000人が集う
白団長、「民族愛」「同胞愛」「組織愛」を強調
【兵庫】民団兵庫県本部(白永煕団長)は10日、神戸文化ホールに井戸敏三兵庫県知事、矢田立郎神戸市長、砂野耕一兵庫県日韓親善協会会長らを迎え、2000余人を集めて創団60周年を祝う式典を開催した。
白団長は「60年の歴史は民族愛、同胞愛、組織愛のたまもの。この精神をかみしめ、質素で健全な民団、志の高い民団組織を構築し、民団兵庫の未来をみなさんとともに刻んでいく」と決意を新たにした。鄭進民団中央本部団長は阪神・淡路大震災時の民団兵庫の献身的な救援活動を称え、「多くの同胞に勇気と復興への希望を与えただけでなく、同胞や日本市民のさわやかな共感を呼び起こした」と述べた。
席上、歴代の本部団長に功績を称える表彰状が手渡された。このほか大使館賞、総領事館賞、中央本部団長賞、県本部団長賞が一般団員79人に手渡された。式典では婦人会兵庫県本部(金彩玉会長)がコーラスを披露した。第2部では韓国伝統芸能「貞洞劇場」の公演が行われた。
同本部は左傾化する朝鮮人連盟に対抗してつくられた建国青年同盟を母体に46年5月18日、神戸・八千代劇場で結成された。
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福岡…八幡製鉄所や筑豊炭鉱徴用を振り返る
【福岡】民団福岡県本部(李淳喜団長)の創団60周年記念式典は17日、九州幸銀信用組合福岡営業部8階ホールに110余人の幹部らのほか、民団中央本部の呂健二、呉公太両副団長、駐福岡韓国総領事館の金榮昭総領事も参席して開かれた。
県本部の沿革では、「祖国解放当時、八幡製鉄所や筑豊炭鉱に徴用されていた数多くの同胞のほか、帰国しようとする同胞が全国から博多港に押しかけた。この同胞らを政治的に利用しようとする朝鮮人連盟によって港付近は一時期完全な無法地帯と化し、帰国船の出港地が山口の仙崎港に変更された。その後も朝連の妨害は収まることがなかったため、福岡市での結成大会開催は不可能となり、北九州・小倉の小学校で46年12月19日に結成大会を開いた」などと報告された。
式典は煥、宣虎采両常任顧問が、60年間の足跡について感慨深く述べた後に万歳三唱で締めくくった。
第2部では婦人会の県本部と福岡支部の会員20人によるウリノレ3曲が披露されたほか、今年開催されたオリニソウルジャンボリーのDVDが上映され、好評を博した。
(2006.12.20 民団新聞)