掲載日 : [2007-01-01] 照会数 : 11720
<専門家座談会>崔聖植行政書士
専門家養成でサービス厚く
①ニューカマーへの行政サービス
ここ数年、韓国からのニューカマー(新規入国者)が記録的な増加を遂げている。民団はこれら新規入国同胞に対して、入国管理局をはじめとする行政機関に対するさまざまな申請と日常の問題解決を援助することが望まれる。
より細やかなサービスを民団が実行すれば、本国政府支援金について、民団の正当性はより強化されるだろう。
②在日同胞への行政サービス
生活保護から介護保険、各種福祉給付金の申請にいたるまで、複雑な申請書類の作成と相談する機関としての支部の活躍が望まれるが、実際は事務部長1人で奔走し、対応が十分にできていないのが実情だ。行政手続きの専門家として、同胞行政書士がどのように援助できるのか考えたい。
③在日同胞の戸籍整理
朝鮮総連からの転入者が増加していく現在及び将来において、戸籍の申請ができなかった元総連同胞が戸籍整理をして一般旅券を申請する需要が年々高まっている。戸籍整理事務のより一層の効率化を図るために専門家を民団内部で養成していく必要性がある。
中央本部に「戸籍整理実務研究会」及び「戸籍整理実務指導機関」を立ち上げることにより、全国の支部への実務サポート体制を確立することが可能になると思う。
■□
プロフィール
崔聖植行政書士 1957年北九州市出身の在日2世。法政大学卒業。
(2007.1.1 民団新聞)