掲載日 : [2007-01-17] 照会数 : 6002
中央新年会…新たな飛躍誓い合う
[ 600人が集まり活気に満ちた新年会=都内のホテルで ]
民団中央・東京本部が盛大に合同新年会
民団07年のスタートを告げる中央本部新年会(東京本部共催)が10日、都内のホテルで開催され、中央・各地方本部の幹部や韓日の国会議員ら総勢600余人が参集した。5・17事態の克服と組織再生の使命を負って誕生した鄭進執行部にとって初めてとなる新年会だけに、過去1年の活動空白を早期に埋め、新たな飛躍を準備しようとの意欲が会場を包んだ。
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組織基盤、固める年に「北核廃絶で平和確保を」
開会に先立って、民団の今年1年の基本姿勢をアピールするDVDが上映され、「民団は今年、61歳を迎える。還暦で生まれ変わって1年目の進甲だ。新たな組織人生を本格的に始める。在日同胞と韓日の明るい未来の開拓者として、組織をあげて邁進する」と締めくくると盛大な拍手が沸いた。
鄭進団長は開会あいさつで、「5・17事態がもたらした危機を、正常化を願う多くの団員の力で乗り越えることができた」と振り返り、「内外の信頼を1日も早く回復し、自主財政の確立や次代育成に全力を尽くし、仕事ができる民団へ組織基盤を固める」と力強く宣言した。
また、北韓の核実験強行に触れ、「韓半島の非核化と祖国の平和定着のために、全在日同胞が国際社会と力をあわせて北核を放棄させよう」と訴える一方、今年が朝鮮通信使400周年であることに言及し、「善隣友好関係を築いた歴史の知恵に学び、韓日友好親善を盛り上げる絶好の契機にしよう」と呼びかけた。
続いて、羅鍾一駐日大使による盧武鉉大統領の新年辞代読があり、李時香東京本部団長の音頭による乾杯の後、懇親に入った。韓日の国会議員や民団幹部らを軸に談笑の輪が広がり、新たな飛躍に挑む民団に対しての叱咤激励や韓日親善を期す声が寄せられた。
日本側来賓の冬柴鉄三・国土交通相は、「朝鮮通信使が初来日して今年が400周年という節目の年だ。その記念行事について話し合うため訪韓するが、イベントを通じて両国の交流がさらに活発になることを願う」と語った。また、懸案の地方参政権問題については「絶対あきらめない」と強調した。
福島みずほ・社民党党首は「北東アジアがどのように平和を築いていくかが緊急な問題だ。そのためにも民団の方々とも一緒に、差別のない平和で多元的な日本社会を築いていきたい。地方参政権問題も、各自治体にきちっと組み込んでいく必要がある」と述べた。
韓日議連の文喜相会長は、「民団の眩しいほどの活躍は周知の事実だ。今年は信頼をより強固にして欲しい」と語り、韓日親善協会の金守漢会長は、「民団は昨年、大きな荒波を乗り越えた。その感動を躍進につなげるべきだ」と強調。在外同胞財団の李求弘理事長も、「同胞社会の葛藤を終わらせ、本国との新たな関係の定立と共生基盤の回復を」と訴えた。
(2007.1.17 民団新聞)