掲載日 : [2007-01-17] 照会数 : 6659
盧武鉉大統領2007年新年辞全文
◆2007年大統領新年辞全文◆
自信をもって前へ
国民の皆様、2007年の新しい年が明けました。今年は、国民の皆様の家庭に幸せが満ち溢れ、国家的にも大きな発展を成し遂げられる1年となることを望んでいます。何よりも韓国国民の生活がいっそう良くなる1年となるよう願っております。そのために政府も一生懸命に努力します。
国民の皆様
今年が平穏で順調な一年となれるかは、誰にとっても予測の難しいことです。しかし私は、韓国の未来は明るいと見ています。
過去を振り返ってみますと、いつも騒がしく苦しい年であったように感じられます。しかし今の韓国は、多くの国がうらやましがる模範としようとする国となりました。 日頃の政治を行う姿を見ると、もどかしく嫌気のさすことばかりですが、海外から評価される民主主義の水準はアジア最高にまで上がりました。
2004年に2千億㌦を突破した輸出は、昨年は3千億㌦を上回りました。為替のおかげでもありますが、国民所得2万㌦時代の入り口の前まで来ています。
先進国に追いつき、追い越すための技術革新、人材育成、市場改革、政府革新、そして持続的な成長を可能にするための、地方との共なる成長、均衡発展の戦略も着実に推進しています。
社会の二極化と雇用なき成長、不動産や教育問題による暮らしにくさ、少子・高齢化等など未来に対する不安もあります。しかし、雇用確保のための中小企業支援、サービス産業の育成、そしてビジョン2030政策がきちんと推進されれば、徐々に良くなるものと思います。私たち皆の心と力を合わせていきましょう。 教育問題は今も厳しく、不安な面もあります。しかしはっきりと申し上げておきます。これは速いペースで良くなってきています。不動産問題は政府の試行錯誤がありました。あらためて対策を立て、補完しているところです。重ねて申し上げておきますが、必ずや安定することでしょう。
為替問題は政府も心配しており、それに対し備えています。その他に、不動産や金融の危機要因を見逃すことのないよう、徹底的に管理しています。1997年の金融危機や2002年の信用不良問題のようなことは、二度と起きないでしょう。
敬愛なる国民の皆様
未来を不安にさせる様々な問題があることは事実です。しかし私は、韓国国民の力量を信じます。韓国国民は過去にも何度となく困難と危機を克服し、世界で最も速いペースで国を発展させてきました。誠に誇らしい国民です。
私は、韓国国民の力量をもってすれば、これからもできないことはないと考えています。自信を持ち、より大きな希望を作り出していきましょう。新しい年に、国民所得2万㌦時代の扉を開き、先進国になれるよう力強く前に進んでいきましょう。私もともに歩んでいきます。国民の皆様、新しい年が幸福で満ち溢れますように。
2007年1月1日
大韓民国 大統領
盧武鉉
(2007.1.17 民団新聞)