掲載日 : [2007-02-07] 照会数 : 13589
韓国人元BC級戦犯資料を整理…歴史資料館
[ 資料を仕分け、データ入力する学生ボランティア ]
段ボール約40箱分 学生ボランティアが応援
整理が一段落 今春、企画展で公開へ
東京・港区の韓国中央会館別館にある「在日韓人歴史資料館」(姜徳相館長)で保全管理している韓半島出身の元BC級戦犯者に関する段ボール箱約40箱分に相当する膨大な資料の仕分け整理が1日までにほぼ終わった。今春に予定されている企画展で一般に公開される。
これらの資料は昨夏、韓国・朝鮮人BC級戦犯同進会の李鶴来会長から贈られた。この中には解放直後、3つの戦犯刑務所内で実際に使用された囚人番号入りのタオル、移送先のスガモプリズン内で起こした人身保護請求裁判の記録、引揚証明書、出所証明書など貴重な1級資料が含まれている。
作業は資料館にボランティア登録している大学生20人が分担し、パソコンにデータを入力してきた。資料館のスタッフは「すごく早い。感動的なくらい」とびっくりした表情だった。
ボランティアの1人で慶應大学法学部在学中の平島夏実さん(国際法・政治学専攻)は、「李鶴来さんの資料にはいわれなき戦犯に問われた人たちの思いがぎっしりつまっている。知れば知るほど深みにはまりそう。こうした貴重な機会を与えてくれた資料館担当者に感謝したい」と話していた。
このBC級戦犯資料は4月以降に予定しているリニューアルオープンを前後して始まる連続企画展の第一弾を飾る予定。
(2007.2.7 民団新聞)