掲載日 : [2007-02-07] 照会数 : 7245
実践的経営学ぼう 愛知韓商の研修塾 4月開講
[ 薫会計士を講師に行われた講演会=昨年11月 ]
受講生15人に限定
経営計画の策定を目標に
愛知韓国商工会議所(朴栄吉会長)は4月から、若手同胞経済人を対象にした「第1回青年経営者研修塾」(青経塾)を開講する。公認会計士兼弁護士の薫氏(53歳)を講師に、1年間にわたり実践的な経営戦略を学ぶのが狙いで、参加者を募集中だ。
愛知韓商は昨年11月、「会社分割を用いて 事業承継と再生」をテーマに愛知青商などと共催で講演会を開いた。この時の講師が=会計士。講師との話し合いの中で、若手同胞経営者を育成する場が必要との認識で一致し、研修塾実施へと話が進んだ。
在日同胞社会を支えてきた遊技業や飲食業、不動産業などの競争がますます激化する中で、創造的な独自の経営手腕が求められており、研修塾を通じて強固な経営計画を策定し、競争優位の事業システムを構築するのが狙い。
受講者の対象は若手の経営者および管理者で、定員を15人に制限した。開講式は4月13日。5月から来年3月までは毎月第2火曜日の14〜17時、名古屋市内の愛知韓国人会館で開催される。なお、17〜19時は懇親会を兼ねながら質疑応答を行う。
12回のカリキュラムは、▽財務諸表の見方▽損益分岐の分析▽企業の強み、弱みなどを全体的に評価するためのSWOT分析▽経営戦略▽マーケティング−−などの基本知識で、最終的に目標を数値化した経営計画を策定する。
講義の翌月には、参加者全員がみずからの事業について発表し、自社の強みと弱みを分析しながら、討論を行う過程で理解を深めていく。最終回に経営計画の審査発表が行われる。
朴会長は「これまで何度も開催された講演会はどうしても受身の学習にならざるを得なかった。しかし、今回企画した研修塾は参加型、発表型で実践的な中身となっている。1年間かけて受講生自身が毎回結果を出していくので、後継者がどのように育成されるか楽しみだ」と意義について語っている。
申し込みは愛知韓商(℡052・452・1958)、期限は2月末。受講料は12回分で12万円。定員になり次第締め切られる。
(2007.2.7 民団新聞)