掲載日 : [2007-02-21] 照会数 : 6978
<2.8式典>進取の精神胸に刻む
[ 2・8独立宣言文を朗読する留学生会会長 ]
在日韓国YMCAで式典…宣言の意義再確認
敵都である東京で独立を宣言し、3・1運動の起爆剤となった2・8独立宣言宣布から今年で88周年。当時の留学生の進取の精神を胸に刻む記念式が8日、東京・千代田区の在日本韓国YMCA(李鍾善理事長)で相次いで開催された。
在日韓国YMCAの主管した午前中の式典には羅鍾一駐日大使と鄭進民団中央本部団長、本国から李鍾鼎国家保勳処報勳審査委員長、光復会の金国柱会長をはじめとする会員一同ら250人が出席した。
金光復会会長は、有事立法を強行しようとするかのような日本国の動静を憂慮しながらも「両国のエリートたちはお互いの立場を尊重し、共存・共生の道へ進まなければならない」と表明した。
鄭進団長は「2・8精神を継承して希望を失わず、粘り強い努力で、明るい在日社会を再構築していきましょう」と呼びかけた。
「歴史から学ぶ」青年会と学生会も
在日韓国青年会と在日韓国学生会でもこの日の夜、同会場で100人規模の式典を開催し、2・8の意義を再確認した。
青年会中央本部の康孔鮮会長は、「脈々と続く歴史から学び、実践することが青年会の原点だ」と強調。祝辞に立った民団中央本部の徐元組織局長も「民族の独立を掲げた当時の状況を思い起こす想像力を身につけることが歴史を風化させないことにつながる。みなさんも自分が何者であり、何をするために生まれてきたか、しっかり生きていく価値観を持とう」と訴えた。
2部では韓日合作映画「あなたを忘れない」の花堂純次監督を招いてのトークが行われた。花堂監督は「日韓というボーダーを越えた李秀賢のエネルギー、彼の本質を描きたかった。在日のみなさんも日韓にまたがり、2つの異なるものを持っている。それは在日独自のアイデンティティー、大切に」とエールを送った。
(2007.2.21 民団新聞)