掲載日 : [2007-02-21] 照会数 : 7866
北韓の暴挙許さず 核全面廃棄求め東京セミナー
北韓の核兵器全面廃棄を求める東京セミナーが19日、在日本韓国YMCAで開かれ、150余人の参加者は「世界平和と在日同胞の人権を脅かす北韓の軍事的暴挙を断じて容認しない」との決意を新たにした。
昨年11月26日の大阪セミナーに次ぐ第2弾で、「北朝鮮の核兵器廃棄を求め在日コリアンの人権を守る会」が主催した。「守る会」は近江渡来人倶楽部(河炳俊代表)、民族差別と闘う大阪連絡協議会(宋貞智代表)、在日の時調(三行詩)の会(金一男代表)の3団体で構成、共同代表の一人、金一男代表は「参政権獲得など、在日の権益擁護運動を阻んでいるのが北韓の軍事的、暴力的政権だ。同族の立場から核をはじめとした北の非を糾弾、是正させなければならない」と訴えた。
集会では最新の現状報告として、韓国の康仁徳元統一部長官とジャーナリストの石丸次郎氏が講演した。康元長官は「北朝鮮はなぜ核武装するのか」をテーマに、「核は赤化統一の手段。先の6者協議では、すでに生産されている核、プルトニウムの扱いには一切言及しなかった」と批判した。石丸氏は「核実験後の北朝鮮」と題して、「核廃棄なしに南北統一も日朝国交正常化も東アジア共同体構想もない」と強調した。セミナーでは、核兵器計画の全面廃棄を訴える1万人署名の協力を呼びかけた。
(2007.2.21 民団新聞)