掲載日 : [2007-03-14] 照会数 : 10019
団長杯かけ16チーム熱戦 オリニフットサル大会
[ 愛知県代表をめざしてボールを追うオリニたち ]
第1回オリニフットサル全国大会 27日に三重で
在日韓国人の小学生を対象とした民団創団60周年記念中央団長杯争奪「第1回オリニフットサル全国大会」(主催、在日大韓体育会中央本部)が27日、三重県四日市ドームで開かれる。当日は各地から16チームが集い、交流する。選手たちは在日同胞社会の未来を担う4・5世世代。一緒にプレーし、汗を流すことで仲間意識を育んでほしいと、関係者は期待している。
仲間づくり支援 主催の体育会
体育会中央本部の朴安淳会長は「4・5世がスポーツを通じて同胞とふれあい、韓国と在日社会との絆を大切にしながら民族的な素養を育める意義深い事業」と話す。
体育会はこれまでも地協レベルで老若男女の別なく楽しめるようボウリングやソフトボール大会などの「ふれあい体育広場」を行ってきたが、小4〜6のオリニを対象とした全国レベルの大会はこれが初めて。東京、愛知、三重、京都、大阪、広島、福岡などから16チームが参加する。
「民団京都本部」チームはオリニ土曜学校参加者で構成している。同本部の特別委員会=民族教育委員会と体育振興委員会の共同事業として取り組んでおり、シャツやパンツなどの専用のウエアも取りそろえた。
大阪からは5チームが参加する予定。「イーリス生野FC」は参加希望者が多いためA・B・Cの3チームを構成した。建国小学校からはクラブ活動でミニサッカーを楽しんでいる「コブッソン」と「チョンソンデ」の2チームが出場する。同クラブ顧問の黄裕易先生は「卒業を前にした6年生はこれが最後の公式戦。普段参加しない子までも毎日のように練習している」とびっくりしている。
フットサル大会は通常5人制だが、体育会では6人出場の独自ルールを採用した。これは「メンバー登録した12人の子どもたちになるべく多く出場してもらうため」(体育会事務局)という。
午前中に出場16チームによる予選リーグ、午後からは決勝トーナメントを行う。優勝チームには「民団中央団長杯」が贈られる。
開会式には地元四日市から井上哲夫市長が出席する予定だ。
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FUTSAL(フットサル)
GKを含め通常5人制のミニサッカー。「いつでも、どこでも、だれでも!」のフレーズで人気。試合は20分ハーフ。選手交代のタイミング、回数は自由。パス中心なので、ショルダーチャージとスライディングタックルは禁止されている。
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「オリニの〞甲子園〟に」関係者
準備に携わってきた民団本部や体育会本部関係者の期待は大きい。
民団大阪本部の鄭貴煥国際部長は「同じ目的、志向を持った同胞の子どもたちが1カ所でプレーする意義は大きい。来年以降も続けてほしい」と話す。体育会中北本部の李豊宏専務理事も「4・5世の子どもたちを育成していく大事な大会になる」と口をそろえる。東京韓学の生徒でつくる「ムグンファジュニア」を率いる文昌燮監督は「勝ち負けは別にしていい経験になるだろう。わくわくする」と述べた。
地元民団三重県本部の韓久事務局長は「時間的な制約もあるが、可能な限り子どもたちが肌で触れあい、交流できるような場にしてほしい。高校球児が甲子園をめざすように、子どもたちが四日市ドームをめざして日々練習に励むようになれば受け入れる市の意識も変わってくるだろう」と期待している。
これに応え、体育会中央本部事務局でも「来年以降の開催が正式に決まれば、全国48地方本部からまんべんなく代表チームが出るよう呼びかけていきたい」と意気込んでいる。
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代表選抜へ予選大会 在日蹴球協中北本部
【愛知】在日大韓蹴球協会中北本部(鄭正樹会長)は27日の全国大会を前にして愛知県代表メンバーの選抜を兼ねた「第2回ちびっこフットサル大会」を4日、春日井インターフットサルクラブで開いた。
大会には愛知県内8支部からオリニ60人が参加した。支部対抗によるリーグ戦とトーナメント戦の結果、予選から相手チームに1点も許さず4試合を勝ち抜いた民団瀬戸支部のオリニたちが優勝を勝ちとった。
この日は保護者とオリニたちが対戦する「フレンドリーマッチ」も開催された。
(2007.3.14 民団新聞)