掲載日 : [2007-04-04] 照会数 : 9374
営業強化へ戦力増加 韓信協各組合で入組式
[ 緊張した面持ちの新入職員=あすか信組 ]
あすか、広島で新入職員倍増
在日韓国人信用組合協会(韓信協、洪采植会長)傘下組合の入社式が一部を除き、2日に各信組で一斉に行われた。あすか信組や広島商銀の新入社員が昨年比で倍増するなど全体的に増加傾向にあり、営業強化に力を注ぐ構えだ。
一足早く3月30日に入組式を行ったのはあすか信組(李永植理事長)。新入職員は30人(男12、女18)で、昨年に比べて倍増した。理由は、「ここ数年少数精鋭主義で来たが、組織の骨組みをしっかり固めるため増やした」(総務担当)。
李理事長は「当組合の営業エリアは北海道から首都圏までと幅広い。相互扶助の精神を理念に在日韓国人の経済的地位向上と地域社会の貢献をモットーにしている。仕事にやりがいを見いだし、充実した社会生活を送ってほしい」と新入職員を激励した。
新入職員はこの日で1週間の研修を終え、2日から青森支店をはじめ配属先で初仕事にとりかかった。本店営業部に配属された3世の韓弘恵さん(22)は「在日同胞自らが金融機関を設立したという研修での話が印象深い。銀行員として1日も早く慣れたい」と抱負を述べた。同部署で3世の高容均君(22)も「社会人としての責任を実感している。まだまだわからないことが多いので早く仕事を覚えたい」と意欲的だ。
信用組合広島商銀(鄭義夫理事長)は、この2年間採用を抑えてきたこともあって今年は昨年に比べて倍増の13人(男7、女6)を採用した。信用組合愛知商銀(権東鉉理事長)では20人の採用を予定していたが、〞売り手市場〟のため12人(男6、女6)の採用にとどまった。
7月17日に北陸商銀(姜栄文理事長)と合併する横浜商銀信用組合(洪采植理事長)は、当面は少数精鋭で臨む態勢のため新採用を2人(男)にとどめた。九州幸銀信用組合(金泰 理事長)が例年より多い6人(男2、女4)を採用したほか、あすなろ信用組合(尹昌旭理事長)が4人(男1、女3)、信用組合岡山商銀(李根善理事長)が1人(女)をそれぞれ採用した。
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近産信組は70人
【大阪】近畿産業信用組合(兪奉植会長、八田富夫理事長)は2日、大阪の本店で新入職員入行式を行った。今年の新入職員は昨年とほぼ同数の70人(男34、女36)。昨年合併した長崎県から1人現地採用した。
3月に3週間余にわたり、金融機関職員としての心構えなどについて研修を受けた。
(2007.4.4 民団新聞)