掲載日 : [2007-04-11] 照会数 : 9191
<民団神奈川>団員サービス事業 全国ネットで展開へ
韓国での下宿・住宅探しから冠婚葬祭まで
【神奈川】民団神奈川県本部(殷鍾七団長)は韓国での住宅・下宿探しなど、地元団員のために「無窮花サービス」事務局で取り扱ってきた各種事業を全国に広げていく。逆に他地方ですでに実績を上げている団員サービスについても研究し、積極的に取り入れていく考えだ。実施にあたって各地方本部の理解と協力を求めている。
「無窮花サービス」のうち、韓国での住宅・下宿斡旋部門「民団ポットンパン」は3月までの準備段階で同事務局に問い合わせが多数届いているという。ある高齢者からは「韓国で漢方の治療を長期で受けたいので、いい住居はないか」といったぐあいだ。
「民団ポットンパン」を通じて3月から希望の物件に入居した34歳の母国修学生は、「現地法人のスタッフが空港まで来てくれて助かりました。契約時の煩わしさもなく今後の日本からの留学希望者には便利なシステムだと思います」といった感謝のメールが届いている。
韓国国内での不動産売買、管理、名義変更、相続、企業の韓国進出のサポートも「民団ポットンパン」で扱っている。韓国で事務所開きの準備を整えたある日本企業からは「(事務所の選定、職員募集、連絡業務など)日本と韓国に精通した民団さんのアドバイスは非常に役立つ」と喜ばれている。
民団神奈川本部の「無窮花サービス」は98年、1世の経験や体験をもとに行われてきた伝統的な冠婚葬祭をサポートすることから始まった。翌年からは事業所と提携して会場施設の割引に着手、婚礼では将来の伴侶探しまでカバーするなど、よりきめの細かい相談事業に乗りだした。02年からは伝統葬祭に欠かせない寿衣・葬祭服の販売と、婚礼用の民族衣装の貸し出しもしている。
これからも韓国国内のお墓の草刈り代行、韓流各種商品の代行輸入などの団員サービスを準備している。事務局では「団員のニーズに応えることで信頼され、頼りとされる民団をめざしていきたい。地方からの問い合わせには積極的に対応し、ノウハウや資料をどんどん提供します」と話している。
民団中央本部が新規開設した事業局でも同本部の取り組みに関心を示しており、今後の連携に関心を寄せている。
問い合わせは℡045・316・0508「民団神奈川本部無窮花サービス」事務局。
(2007.4.11 民団新聞)