掲載日 : [2007-04-11] 照会数 : 8282
<通信使400周年>韓日友好の道 歩調合わせ
[ 友情ウオークのシンボル旗を手に京畿道・龍仁市を歩く一行 ]
ソウル‐東京・友情ウオーク 沿道で様々な交歓
在日も参加、まず釜山へ…民団後援
【ソウル】江戸時代に朝鮮通信使が来日してから今年で400周年。これを記念した「21世紀の朝鮮通信使 ソウル‐東京 友情ウオーク(日本ウオーキング協会、韓国体育振興会主催、民団中央本部後援)」が1日のソウル出発以来、沿道の人々に励まされながら順調に歩みを進めている。5月1日に東京にゴールインするまでの総歩行距離は1090㌔。歩行コースやゆかりの地に当たる各地民団も地域住民とともに、さまざまな交歓行事を予定している。
江戸時代には朝鮮通信使が12回来日した。今年は第1回目から400年に当たるのを機に、往時の交流をしのんで通信使がたどった道を歩き、その善隣友好の精神を今に活かして新たな友情を育もうというのが、韓日ウオーカーの願いだ。
ソウル‐忠州‐安東‐慶州‐釜山と歩き、釜山‐対馬‐福岡は船で、福岡‐大阪はゆかりの地を訪ねながらバス移動、大阪から再び歩き出して中仙道、東海道を経て東京に至る。
参加者は日本隊32人、韓国隊10人の計42人で、平均年齢は62歳。日本隊のなかには、民団新聞の案内記事を読んで参加を決めた在日2世の康静香さん(広島・福山市)と李恵美子さん(大阪・東住吉区)の姿もあった。
韓国体育振興会が準備した「朝鮮通信使」と染め抜かれた旗(タテ)と、韓半島・日本列島にルートをデザインしたシンボル旗(ヨコ)がそれぞれ4本。これを4班に分かれた一行が交互に持って歩く。
韓国隊の隊長で体育振興会の宣相圭会長が「1回だけで終わらせるのではなく、この歩くルートを朝鮮通信使の道として確定し、行政にも働きかけていきたい」と語りかければ、日本ウオーキング協会理事である日本隊の小林昌仁隊長も「その通りです。民団にも協力してもらい、在日韓国人にも呼びかけて計画してみたらどうか」と提案するなど、和気藹々(わきあいあい)のなかにも、夢を膨らませている。
一行は朝の冷え込みや黄砂に悩まされながらも、春の景色や郷土料理を満喫しながら、また、各地の自治体職員や交通警察に便宜を図られながら、時の経過とともに仲間意識を育んでいる。
本紙は友情ウオークの期間中、日本隊の金井三喜雄隊員による現地ルポ記を連載する。
(2007.4.11 民団新聞)