掲載日 : [2007-06-06] 照会数 : 9214
南北長官級会談事実上の決裂 コメ支援で対立
5月29日から6月1日までソウルで開かれた第21回南北長官級会談は、韓国による北韓へのコメ支援問題で対立、実質協議に入れないまま事実上決裂の形で閉幕した。
今回の会談で、韓国側は2月13日の6カ国協議で合意した核放棄に向けた「初期段階の措置」を履行しなければ、コメ40万㌧の支援は「国民の理解と共感が得られない」と延期の方針を伝えた。
これに対し、北韓側は、4月の第13回南北経済協力推進委員会で「南側は5月下旬にコメ借款の第一船を出港させる」と合意した条項を履行するよう強く要求。南北国防相会談の開催、南北を結ぶ京義線・東海線列車の段階的開通、平和定着のための国策研究機関会議の開催など、韓国側が提起した議題には全く応じなかった。
「共同報道文」に具体的合意事項を盛り込むことはできなかった。
(2007.6.6 民団新聞)