掲載日 : [2007-06-06] 照会数 : 7532
青年会全国キャラバン第1期終了 確かな手応え
[ 青年ジャンボリーへの参加を呼びかける(岡山市内) ]
在日同胞青年の輪をさらに広げようと、京都を皮切りに同胞家庭の全国戸別訪問を展開中の青年会キャラバンの第1期が5月31日、終了した。第1期は近畿と中国地区で同胞宅350戸を回り、9月の青年ジャンボリー参加を呼びかけた。キャラバン隊を統率してきた林永起さん(青年会中央本部組織部長)は「確かな手応えを感じている」と話している。
「待ちわびていた」の声も
近畿・中国地区350戸
5月11日、韓国中央会館を出発した青年会中央の専従メンバーは、京都を皮切りに和歌山、奈良、大阪、滋賀、兵庫をキャラバンした。中国地区に入ってからは島根、鳥取、岡山、山口、広島と回った。現地では仕事を休んで合流する青年も現れ、キャラバン隊を感激させる一幕もあった。
22日間で訪問した同胞宅は350戸。かなりのハードスケジュールだった。青年との面談率は目標を下回った。これは勤労青年が多かったため。だが、家族とは高い確率で面談してきた。
キャラバン隊によれば、同胞多住地域より過疎県ほど反応がよりストレートだったという。会って話し込めば会話が途切れることはまれだった。地方へ行くほど面談時間が長引いた。金宗洙副会長は「私たちが来るのを待ちわびていた青年もいた」という。
林永起隊長は「基本的に同胞は温かい。在日ということだけで距離感がぐっと縮まるのを実感した。ジャンボリー参加の訴えが確実に広がっていく手応えを感じている」と語っていた。キャラバン隊は各地民団役員と青年層の組織化に向けた意見交換も行ってきた。現役の青年会中央活動者と膝詰めで話をする機会はまれなだけに地方民団役員にとってはちょっとした刺激になったのはまちがいない。金副会長は「在日の若者が遠くから来てくれたからと、熱心に話を聞いてくれた。ぽこっと火がついたようだった」と話している。各地民団ばかりか、婦人会も細々とした食事の世話でキャラバン隊を感激させた。
林隊長は「80日間で1000戸の戸別訪問達成は確実。これからはいかに青年とつながっていくのか、中身を大事にしていきたい」と表情を引き締めていた。5日から始まった第2期キャラバンでは7月2日まで九州から四国、中北、関東と回る。第3期は7月10日から関東以北が対象。
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青年会に激励金
金昭夫民団中央直選委員が100万円伝達
民団の直選中央委員で、財政基盤造成委員会の委員でもある金昭夫氏は5月31日、青年会中央本部に康孔鮮会長を訪れ、「みんな集まれ!青年キャラバン2007」への激励金として100万円を手渡した。
金委員が「民団の将来を担う若い世代が頑張っているのを見て、感激している。何らかの形で応援したいと思っていた。せめては活動資金の一部に役立てて欲しい」と語りかけると、康会長は「感謝します。キャラバン隊も大いに意気があがります。このお金は有効に使わせていただきます」と応えた。
(2007.6.6 民団新聞)