掲載日 : [2007-07-04] 照会数 : 5753
新生「在日韓人歴史資料館」お披露目
「金漢相文庫」開設も
展示資料を倍増して全面リニューアルされた在日韓人歴史資料館(鄭進理事長、姜徳相館長)で6月30日、お披露目の茶話会が開かれた。会場テラスは招待客ら60人余りでにぎわった。資料室では約1000冊にのぼる「金漢相文庫」の開設式も同時に行われた。
姜館長は「開館から1年半足らずで『麻布の新名所』として誇れる資料館に成長した。これからも第3次リニューアルに向けて資料の寄贈を」と呼びかけた。また、黄迎満副理事長も「在日3,4世の教育の場として活用してほしい」と期待の言葉を述べた。
「金漢相文庫」には韓半島について日本語で書かれた一次資料が多数含まれている。足立区内の開業医、金漢相氏が資料館に寄贈した。韓半島全土を邑単位まで収録した5万分の1という精度の高い地図は考古学研究には欠かせないものとされ、発刊当時は200冊の限定出版だった。姜館長によれば、現在では手に入らないものだという。
金さんは「一介の医師にすぎない私としてはずいぶん出しゃばったことをしたものだ。大学の同窓である姜館長との信頼関係から資料館に寄贈した」と語っていた。
(2007.7.4 民団新聞)