掲載日 : [2007-08-29] 照会数 : 7353
民団中央役職員が韓国軍兵営体験
[ 第1特戦旅団司令部での入所式。入所者代表として司令官に敬礼する鄭進団長(最前列右) ]
安保の現実を再確認…前戦地帯視察も
民団中央本部役職員の兵営体験研修会が、16日から18日まで韓国で実施され、中央本部の鄭進団長、金廣昇議長、金昌植監察委員長の3機関長をはじめ35名(本国事務所、中央傘下団体一部含む)が参加した。
16日にはソウル特別市江西区所在の第1特戦旅団司令部で、支給された戦闘服に着替え、忠誠練兵場で入所式に臨んだ。特攻武術示範見学、部隊紹介映画視聴、装備見学、歴史館見学後に空輸地上訓練などを体験。部隊内で就寝し、2名1組で1時間ずつ交代で歩哨勤務するなど兵営体験も。
翌日は、早朝からの体力鍛錬、着衣での5㍍の高さからのプール飛び込み、ゴムボート試乗などの後に退所式が行われた。この日の午後には京機道水原市にある空軍第10戦闘飛行団を訪問、同団司令官らの出迎えを受け、飛行団紹介映画視聴後、戦闘機を前にパイロットらと懇談した。
続いて京畿道平沢市にある海軍第2艦隊司令部を訪問、艦隊司令官らの出迎えを受け、艦隊紹介映画視聴後、停泊中の2隻の艦艇に案内され、艦長から説明を受けた。同基地には2002年6月に西海延坪島海上で北韓警備艇の集中銃撃を受け6人が戦死した韓国の警備艇が展示されている。同警備艇を見学後、犠牲者慰霊塔に献花した。
最終日には、江原道鉄原郡の南北軍事境界線の南側非武装地帯内で1975年3月に発見された北韓軍の奇襲南侵用第2トンネルを見学した後、鉄原郡内の民間人統制線内に完成間近の必勝展望台を訪問、出迎えた鉄原郡守と軍人から説明を受けた。韓国戦争前まで使用されていた北韓労働党の鉄原郡党舎跡などを見学してソウルに戻った。
参加者は、祖国防衛の義務を遂行している国軍の部隊および前方視察などを通じて、南北対話・交流推進のもとでの、南北対峙の厳しい現実を再認識するとともに、南北間の平和確保および制度化の緊要性と民主的統一の必要性を再確認した。
(2007.8.29 民団新聞)