掲載日 : [2007-08-29] 照会数 : 7004
「4大合意」実践必要…盧大統領、光復節で強調
[ 盧武鉉大統領 ]
南北首脳会談では欲張らぬ
盧武鉉大統領は15日、ソウルの世宗文化会館で行われた第62周年光復節慶祝式での式辞で、7年ぶりに開かれる南北首脳会談について、「北核問題で困難を来たした南北関係を正常化する契機になるだろう」とし、「なによりも韓半島の平和と安定をさらに堅固にし、南北共同の繁栄を早めるのに寄与するだろう。現在進行している6者会談の進展とその後の東北アジア多者間関係の発展にも助けになるものと期待する」と明らかにした。 盧大統領は、「南と北は、すでに南北関係の原則と発展方向について包括的かつ具体的な合意をしている」と強調、1972年の7・4共同声明、1992年の南北基本合意書と韓半島非核化共同宣言、2000年の6・15共同宣言の「4大南北合意」について「南北の歴代政府が南北の国民に、そして全世界に約束したものだ」と指摘した。
同時に「今こそ、このような合意を実践に移す努力が必要なときだ。これまでの合意を尊重し、誠実に履行しようとする姿勢を持ってこそ、南北関係は予測可能で信頼できる関係に発展する。新しい宣言よりも、すでにある合意を守っていくことが重要だ」と力説した。
南北首脳会談に臨む姿勢と目標について、盧大統領は「今度の会談では無理に欲張らない。なにか新しい歴史的転機をつくろうとするよりは、歴史の道理が現実になるように最善を尽くす」と表明。「なによりもお互いの理解と信頼を増進することが重要だと考える」とし、「このためには、お互いを理解するために努力し、妥協すべきことは妥協する姿勢が必要だ。論争ではなく、未来のために話し合う」と付け加えた。
特に、「経済協力においては、南北経済共同体の建設のための対話に入らなければならない」としたうえで、「今や、南北経済協力を生産的投資協力へ、双方向協力へ発展させ、われわれには投資の機会に、北側には経済回復の機会になるようにしなければならない」と強調した。
国民の理解求める
盧大統領は、「会談の全過程で歴史が私に課した役割をよく判断し、成果をあげるためではなく、責任を果たすために努力する」と表明、「6者会談と調和を成し、6者会談の成功を促進するような首脳会談にする」と述べた。
首脳会談の成功に向けて盧大統領は、国民に対し「『あれはだめだ』とか『これだけは必ず取りつけなければならない』という負担を与えるよりは、大きな枠組みの未来のために、創造的な知恵を集めてくれることを切に願う」と訴えた。
(2007.8.29 民団新聞)