掲載日 : [2007-10-24] 照会数 : 8911
善光寺で誠信交隣誓う 本堂再建300年
[ 本堂に向かう朝鮮通信使行列 ]
民団長野と共同
【長野】善光寺「表参道祭り」で14日、朝鮮通信使行列が再現された。百済から伝わる一光三尊阿弥陀如来像を本尊とする善光寺が、本堂再建300周年と朝鮮通信使の400周年の今年、特別に民団長野県本部と共同で取り組んだ。
正使官には民団中央本部の呉公太副団長、副正使官に梁聖根長野本部監察委員長が扮した。武官、やり持ち、正使旗、荷物持ちなどには民団長野県本部と青商のメンバー、日本人ボランティアが参加した。青年会神奈川県本部からサムルノリ隊が加わり、総勢130人が2時間かけて長野駅前中心部から善光寺表参道、さらに仲見世を通り、善光寺本堂をめざした。沿道は華やかな行列をカメラに収めようという市民でごった返した。
本堂内では柳明桓駐日大使、長野市長、善光寺寺務総長らの出迎えを受けた。式典では正使官が金忠慶駐新潟総領事からの親書を手渡し、善光寺、長野市、長野県と韓国、そして民団との友好を誓い合った。この間、本堂前は太極の形をしたプチェを手にした市民で埋め尽くされた。
この光景に長野青商の崔洋士会長は「朝鮮通信使に書を求めて多くの庶民が群がった江戸時代もこんな様子だったのでは」と往時に思いをはせていた。
(2007.10.24 民団新聞)