掲載日 : [2007-11-28] 照会数 : 8810
建国チームが1位 サムルノリ競技世界大会
[ 在日チーム初の1位を喜ぶメンバー ]
「創作部門」 在日初の快挙
世界各地のアマチュアとプロのサムルノリチームが韓国忠清南道の公州大学に集い、演技を競った第16回世界サムルノリ競技ハンマダン(11月9〜11日)で白頭学院建国中学校・高等学校伝統芸術部が創作部門の「大統領賞」(第1位)を受賞した。韓国で最も実績がある同大会で在日チームが大統領賞を受賞したのはこれが初めて。
大会には地元韓国をはじめ中国やドイツなど世界各国から60を超すチームが参加した。白頭学院はサムルノリと創作の予選をそれぞれ最高得点で通過し、本選(決勝)に臨んだ。本選では特に創作部門が評価され、満場一致で受賞した。
これは、いまでは国内でもめったに使われなくなったウルラ(打楽器)やナバル(ラッパ)、ナガク(ほら貝)などの楽器や大きな旗を使うなど、あくまでも古典に忠実だったこと。旗を持った演者以外、全員サンモをつけて演じたのと併せ、審査員から高く評価された。
受賞が決まった瞬間、白頭学院の生徒たちからは悲鳴にも似た歓声が上がった。洪一貴主将(高2)は「信じられない。でも、いままでの苦労が報われたという思いもあり、本当によかった」と満面に笑みを浮かべていた。
伝統芸術部の指導にあたってきた車千代美教諭は「在日が1位を取ったのは画期的なこと。生徒たちが厳しい練習についてきてくれたことをうれしく思う」と賞の重みをかみしめていた。コーチの李沙羅教諭も「練習の成果がすべて出せたと思う」と喜びを語った。
大統領賞受賞者によるアンコール公演では観衆と一体になってアリランを歌い、踊った。
白頭学院建国伝統芸術部は現在、高校生8人、中学生15人の計23人で活動している。30年間余りの歴史を誇り、韓国の伝統打楽器や民族舞踊の習得に励んでいる。
(2007.11.28 民団新聞)