掲載日 : [2007-11-28] 照会数 : 7852
さすが大阪3千人 60周年記念の民団マダン
[ 握手しながら観客席を回る歌手のチェウニさん ]
躍進へパワー全開
【大阪】民団大阪府本部(金漢翊団長)が18日、大阪市住之江区南港の金剛学園運動場で開催した創団60周年民団まつり「同胞交流マダン」に、府内33支部と各傘下団体から3000人の同胞が集まった。大阪でこれだけの同胞が一堂に会するイベントが開かれたのは90年の大阪花博(EXPO)時の韓国庭園開設時以来のこと。今回は子どもたちの姿が目立ち、未来に羽ばたく「在日」のパワーを内外に印象づけたかっこうだ。
金剛学園もアピール
会場は子どもの手を引いた若い家族連れや、同胞と国際結婚した日本人の姿もめだった。グラウンドは開演の10分前に各支部の座席がすべて埋まった。
競技はパン食い競争、玉入れ、綱引き、大玉ころがし、買い物競争など子どもから大人まで一緒になって楽しめるものばかり。綱引きは大人も子どもも世代を超えて綱を握りしめ、心地よい汗をかいていた。泉大津支部の金栄次監察委員長は金ラメの衣裳を着込んで応援を盛り上げた。
ノレチャランには各支部・傘下団体から30人が出場し、予選を通過した5人が本選に進んだ。優勝は生野中央支部の石泰煥さんに決まった。
民団生野西支部の文泰鉉顧問は「この集まりは最高。在日の財産である学校で一堂に集まるのは大変喜ばしい」と話していた。民団豊能支部の金鍾煥支団長も「昔は飲んだらすぐ論争になったものだが、いまはみんな和気あいあい。きょうの集まりは最高です」と笑顔で語った。婦人会大阪府本部の朴静子さんも「府内の各地から団員が一堂に集まるのは久しぶり。いい気持ちです」と喜んでいた。
金剛学園を会場に選んだのは、新校舎の存在をアピールしたいがためだった。旧校舎の跡地のある民団西成支部からは「新校舎を見たい」という団員で大型バスが満杯の盛況だった。崔長煕同支部議長は「在日同胞のパワーはすごい」とびっくりした表情。
堺支部の呉時宗支団長によれば「こんなええ学校があったのですか。孫の入学を考えてみますと話す団員もいた」という。主催側の狙いはこの面でも当たったといえよう。金剛学園のあるPTA関係者は「多くの人に新校舎を見てもらってよかった。来年の入学式にはどれだけ多くの子どもたちが入学してくるのかいまから楽しみです」と、胸を弾ませていた。
主催側を代表して金団長は「この節目に団員一人ひとりの生活権を守ろうとして立ち上がった創団時の精神を見つめ直そう」と呼びかけた。民団中央本部からは呉公太副団長が鄭進団長の祝辞を代読した。駐大阪総領事館から呉栄煥総領事、日本側から中野寛成前衆議院議員がお祝いに駆けつけた。
(2007.11.28 民団新聞)