掲載日 : [2008-02-20] 照会数 : 8681
<第62回定期中央委>新年度活動方針を採択
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3大運動・5大事業 推進
第62回定期中央委員会が15日、東京・港区の韓国中央会館で開かれ、2008年度の重点方針として、3大運動(地方参政権獲得、組織強化、韓半島の非核化と平和定着)と5大事業(同胞生活に対する支援、同胞経済に対する支援、オリニ・ジャンボリーと次世代育成、MINDAN文化賞と文化振興、「韓日観光交流の年」協助)を原案通り採択した(写真)。中央の方針決定を受け、3月の地方委員会、4月の支部総会などを経て、全国一丸となり各種運動が展開されていく。
「参政権」年内へ拍車
同胞生活支援事業も強化
定期中央委には、中央委員在籍200人中162人が出席。金廣昇議長の成立宣言とあいさつに続き、鄭進団長は、「今年も民団にとり厳しい試練が續く、そして昨年以上に多忙な1年となる」と強調。「積年の課題である地方参政権獲得は、いま正念場にある。李明博新大統領の来日と韓日首脳会談が開催される山場に向けて必ずや獲得するとの信念で、乾坤一擲の力を振り絞ろう」と呼びかけた。また「同胞経済の活性化に向け、韓商連、韓信協、婦人会などとともに全団をあげ民団の持てるあらゆる知惠と力を動員して行こう」と訴えた。
金昌植監察委員長のあいさつの後、この度外交通商部長官内定が伝えられ、この日急に帰国した柳明桓駐日大使の祝辞を金英善政務公使が代読した。柳大使は、ソウルに戻っても民団および在日同胞社会の発展のために継続協力と支援を惜しまないと表明した。
朴炳憲常任顧問のあいさつに続いて韓日親善協会中央会の金守漢会長が、昨年12月の大統領選挙での李明博候補の圧勝の意味と韓日関係などについて講演。「李明博当選人は韓日関係の修復と関係強化を表明している」と強調、民団の懸案である日本地方参政権獲得について「今年には必ず解決すると確信している。柳明桓大使が李明博政府の最初の外交通商部長官に内定したことも、この問題の解決に大きな後押しとなる」と鼓舞、激励した。
新年度の方針を審議する企画、組織、国際、民生、文教、宣伝の各分科委員会は、地方参政権問題の年内解決へ全国的運動の積極的展開、生活相談センターの拡充をはじめ同胞生活に対する支援事業強化、韓半島非核化と平和定着のために北韓の核完全放棄を強く促す運動など、基本的に執行部原案を承認。新規の重点方針としては、効率的な組織運営のために中央本部内の専門委員会として「組織整備委員会(仮)」を設置する。また「韓国人旅行者支援センター(仮)」の設置は、毎年増加している韓国からの訪日旅行者の事故・病気などについて、政府と連携して対処するために地方本部に設置、支援していくというもの。
規約・規定改正案の審議では、規約改正(①団員の権利②選挙人制度③臨時委員会召集に関して)、見解統一改正(①役員補選②民族財産保全に関して)、職務分限及び事務規定(軍人会助成に関し)について原案通り承認された。
金宰淑・元団長中央常任顧問に
この日の定期中央委員会では、金宰淑元中央団長を中央常任顧問に推戴したいとの鄭進団長の提案を満場一致で承認した。また、中央直選委員の補選では金一男・神奈川県川崎支部議長(中央民族教育委員)を満場一致で承認した。
(2008.2.20 民団新聞)