掲載日 : [2008-02-28] 照会数 : 9026
過去踏まえ新時代へ 韓日首脳シャトル外交合意
[ 福田康夫日本首相と握手する李明博大統領(右) ]
【ソウル】就任式を終えたばかりの李明博大統領は25日午後、青瓦台で福田康夫首相との初の韓日首脳会談を行い、過去を正しく踏まえた未来志向の韓日新時代を切り開くことで一致した。
福田首相が「韓国は最も大事な隣国で、日韓新時代をつくっていきたい」と述べたのに対し、李大統領は「両国が協力し合えば、国際社会でも大きな力になる。首相がアジア外交を重視していることに全面的に賛成している」と同意した。
途絶えていた首脳相互訪問「シャトル外交」を再開し、李大統領が4月の中旬に訪日、福田首相が今年後半の「適当な時期」に再び訪韓することにも合意。福田首相が7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の拡大会合に李大統領を正式に招待した。
2004年11月以来中断している韓日経済連携協定(EPA)締結交渉は、早期再開を目指して検討作業を推進することになった。
両首脳は、北韓の非核化を目指して韓日米の3カ国が緊密に連携して対応することを確認した。
歴史認識問題について福田首相は「過去の事実は事実として認めることが大事だ。常に歴史には謙虚に向き合うことが重要で、相手がどう考えるか常に考えなければならない。そうした考えに立ち、未来をどうするか、お互い考えることが重要だ」と表明。李大統領は「韓日関係を安定した関係にしていくようともに努力したい。未来に向けた協力を具体化させたい」と応じた。
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米中露代表とも会談
関係強化など確認
【ソウル】李明博大統領は25日、福田日本首相との会談後、青瓦台で中国の唐家〓・外交担当国務委員、ズプコフ・ロシア首相、ライス米国国務長官と相次いで会談した。
ライス長官との会談では北韓問題での韓米協調などを確認した。李大統領は「韓米関係が良好なことは南北関係にもよいことだ」と強調した。ライス長官も「まったく同感だ」と応じるとともに、ブッシュ大統領の招請意思を公式に伝えた。
李大統領は、唐中国国務委員との会談では「北韓核問題の平和的解決のために、北韓が6者会談の約束を履行するよう、中国政府が積極的役割を果たしてほしい」と要望した。
胡錦濤主席は、唐委員を通じた李大統領への親書で「今日、韓国と中国は両国関係の新しい出発点に立っている。過去を改善して未来を開拓し両国関係を発展させることを希望する」と表明、李大統領の中国訪問を招請した。
李大統領は「近い時期に中国を訪問したい。胡主席も韓国を訪問し、両国の関係発展方案について突っ込んだ協議をすることを希望する」と応えた。
(2008.2.27 民団新聞)