掲載日 : [2008-04-25] 照会数 : 5681
「1世の思い…次世代につなぐ」広島で韓国舞踊教室
[ 民団の支部行事や敬老会で舞踊を披露したいと話す、在日3世舞踊家の朴裕恵さん ]
3世の朴裕恵さん
【広島】京都の金一志韓国伝統芸術院に所属して精力的に公演活動と指導をこなしてきた在日3世の舞踊家、朴裕恵さんが生まれ育った広島で韓国舞踊教室を開く。教室での指導の傍ら、民団の支部行事や敬老会で舞踊を披露したいとも話している。
朴さんは県内では在日同胞が比較的多く住む安芸郡で生まれた。幼いころから1世のハラボジ・ハルモニと接し、渡日の経緯や解放後の苦難を聞くなどしてきた。舞踊教室は1世世代から受け継いだ民族的な想いを次世代へとつなぐためだ。
さらに、若い世代がその想いを継いでいるということを見てもらいたいがため、1世の前で踊りたいのだという。
広島は伝統芸術の分野で比較的土壌が浅く、志があっても学べる場が少ない。そうした現状を「自らの力で変えたい」と意気込む。
75年生まれ。地元の高校卒業後、青年会広島で1年間常勤。民族舞踊に目覚め、金一志韓国伝統芸術院に入門した。研修の傍ら、民族的素養を伸ばすためにはウリマル習得が必要と01年7月から1年間、韓国で学んだ。
開講に先立って、5月11日午後1時から広島韓国会館4階ホールで無料体験レッスンを行う。
問い合わせは民団広島県本部(℡082・264・2345)まで。
(2008.4.30 民団新聞)