掲載日 : [2008-05-14] 照会数 : 5615
韓豪日グローバル家族こだわり在日記<8>
男尊女卑の風潮に違和感
在日同胞社会とかかわりを持って32年以上。いろいろな事に慣れたとはいえ、決して理解出来ないのが男尊女卑です。女子より男子が望まれるありさまにあきれます。男尊女卑は立派な人権侵害だと思います。
我が家の姫たちも王子たちと同じように、望まれて、愛されて生まれてきました。女性として母として、娘たちが将来社会に貢献出来る人間に成長することを楽しみに、精神教育には気を配りました。息子たちにも同じように接してきました。
我が家流の人間教育があります。つまり家庭の中で役割分担はありません。勉強も家事も全員の共同責任です。家事も全員の共同責任の勉強です。息子たちは台所に立ち始めてから「家事は女性の仕事」と言う観念に、疑問を持つようになりました。おかげで息子たちは料理も家事も上手です。我が家で一番楽しく思い出のある場所は台所です。6人で台所に入り、楽しく料理を作るのが我が家流です。
子どもに幸せな結婚をして欲しいと願っています。しかし、結婚はゴールではなくて、相手とスタートラインに立つことです。このため娘たちに、安定した基盤を作ってやるのは親の役割と考えます。娘たちが自分に合う職業に就くことは大切です。
長女は13歳の時にオーストラリアに一人で渡り、英語が出来ないまま学校に入り大変苦労しました。現在は大学を卒業してオーストラリアの国会議事堂の記者席で、会社代表として大臣との連絡係の仕事に精を出しています。生き生きとアジア系のオーストラリア人女性として差別なく仕事しています。
長女の姿は妹、弟たちに素晴らしい模範となっています。感謝しています。自慢です。次女は延世大学院に入学しました。同じように立派な女性として社会に貢献して幸せになって欲しいです。
平和な社会に男尊女卑は必要としません。人権侵害です!
(スーザン・メナデュー・チョン)
(2008.5.14 民団新聞)