掲載日 : [2023-05-24] 照会数 : 422
旧青山トンネル慰霊祭 供養塔に無窮花植樹
[ 祭壇に献花する民団と県日韓協の各代表 ]
【三重】1920年代後半、大阪から伊勢までを1本のレールで結ぶ三重県一志郡から名張に抜ける青山隧道の3年間の工事中に不慮の事故で犠牲となった韓国人と日本人作業員各8人を偲ぶ慰霊祭が20日、名賀郡青山町伊勢路「近鉄旧青山トンネル殉難者供養塔」前で営まれた。
駐名古屋総領事館の金星秀総領事、名張駅の瀧本和広駅長、八木保線区の大北剛弘区長、三重韓国商工会議所の兪柄煥会長、婦人会三重本部の尹栄子会長はじめ当時、生徒たちと調査を行った橋本浩信教諭も駆けつけ、それぞれ焼香した。
主催者の殷慶基民団三重本部団長は「当時の青山中学の先生や生徒たちの調査に感謝するとともに、たくさん参加してくれたことを心からうれしく思う」とあいさつ。同じく主催者の県日韓協の山口久彦会長も「皆さんの協力のおかげ」と感謝した。
供養塔は道路から20段ほど階段を降りたところにあるため慰霊祭数日前に、三重韓商の兪会長が手すりを設置。民団、婦人会の関係者は供養塔の文字がくっきりとなるように水洗いし、足元も整備した。また、慰霊祭が今年で節目となる20回目を迎えたのを記念して韓国国花の無窮花(ムグンファ)10本が供養塔のそばに植樹された。
(2023.5.24民団新聞)