≪団長立候補者≫
金 利 中(64)現 神奈川本部常任顧問
地方巡回で一体化創出 規約遵守と組織再検証
親愛なる中央委員及び代議員、そして選挙人の皆様!
同胞社会の安定と発展のためご尽力されている皆様に敬意を表し、心から感謝を申し上げます。
民団は在日一世が自由と民主主義の理念の下に結集し、創団した在日の生活者団体です。民団の主権者は団員の皆様であり、支部、地方本部あってこその中央本部であることは自明の理です。
しかし、この3年間は中央三機関の対立と執行部・議決機関の恣意的な規約解釈による異常な組織運営が中央本部の威信を貶め、全国組織から指弾を受ける事態になりました。組織は疲弊し、中央不要論まで飛び出しました。若い世代が民団に幻滅し、去って行った事実も重く受け止めなくてはなりません。
私は在日三世として一世、二世の情熱を引き継ぎ、次世代に民団を継承していく自信があります。民団を愛する組織先輩と同志、後輩からの広範な声援を受けた私、金利中は強い決意と信念をもって団長候補に立候補しました。
幾多の危機を乗り越えてきた民団の底力と地方本部、支部、傘下団体の英知を結集したワンチームで民団再構築に立ち上がります。
①地方巡回で地方の声を 収れん
組織混乱の中、中央本部と地方本部との対話は途絶えています。私は全国の地方巡回を通じて地方の現状に耳を傾け、地方の財政負担になっている割当金の軽減に着手します。地方協議会と緊密に連携し、過疎本部・支部活動に対する支援策を打ち出していきます。
苦しい財政や遠距離のために会議参加が厳しい地方本部との連携を強化するためにオンラインを導入し、緊密な連絡で中央と地方組織、傘下団体の一体化を創出します。
②規約遵守と「再検証」
中央本部をはじめ本部、支部の総会、大会、委員会を基本理念と規約遵守の精神で運営するために、組織混乱の要因となったこの間の恣意的な規約解釈による組織運営を議決機関とともに再検証し、規約を無視した過ちを是正します。規約が民団のルールブックであることを組織全体に浸透させます。
③世代交代の推進と多彩な人材活用
私は未来を担う若い世代の連絡網をフル活用し、次の世代に民団をバトンタッチしていく架け橋になります。日本国籍同胞、新規定住者、女性や商工人などを大胆に受け入れ、様々なタイプの同胞の知恵と多様性を活用することで懐の深い民団へと生まれ変わります。民団の看板事業であるオリニジャンボリーの定期開催をはじめ中高生から青壮年を対象にした交流イベントを実施します。
④ヘイトスピーチの根絶
ヘイトスピーチが民団や在日関連施設をターゲットにしたヘイトクライムにエスカレートしています。在日同胞がヘイトで被害を受けることがないようヘイトスピーチを許さない土壌づくりのために地域社会での韓日友好親善活動を継続します。
⑤中央会館改築と収益事業
現中央会館は築50年近くとなり耐震性を求められています。全面的な改築方案を打ち立て、改築準備を進めます。地方本部のひっ迫した財政事情を打破するために収益事業に着手し、収益の地方分配に活路を見出していきます。
■主要組織経歴
1999~2001年 : 韓国神奈川青年会議所会長
2006~2012年 : 民団神奈川県地方本部監察委員長
2012~2018年 : 民団神奈川県地方本部団長
2018~2021年 : 民団中央本部副団長
2018~現在 : 民団神奈川県地方本部常任顧問