掲載日 : [22-06-01] 照会数 : 7508
韓国行きの短期ビザ発給開始...朝から1000人の行列
[ 韓国大使館・領事部の受付開始を待つ人々長蛇の列(1日午前8時半頃) ]
韓国政府は1日、新型コロナウイルスの影響で2年あまり前から中断していた、外国人観光客などを対象とする短期訪問ビザの発給を再開した。韓国領事部がある東京都港区の韓国会館前には、朝から450メートルを超える長蛇の列におよそ1000人が並んだ。中には前日の夜7時から並んでいた人も。
韓国行きを待ちに待った人々にそれぞれの思いを聞いた。
夫婦で列に並んでいたのは韓国人の夫(30代)と日本人の妻(30代)だ。京畿道に暮らす夫の母親が、今年還暦を迎えるため会いに行くという。3年ぶりの訪問について妻は、「この間、義母は孫の成長を見ることができなかった。やっと会えるので嬉しい」と話した。
20代の日本人女性は、ソウルで開かれるボーイズグループ「SEVENTEEN」のコンサートに行くため、ビザを取得しに来た。コンサートを見たのは2019年が最後。「ビザがとれてコンサートに行けたら歓喜です」と嬉しそうに話した。コンサートは韓国に留学中の友人と行くという。
「仕事もそうだが、知り合いも多い」と話す日本人男性(52)は、これまで1年に15回程度、韓国に行っていたという。朝7時に並んだが、あまりに人が多いので、今日は処理できないかもしれないと心配していた。
日本人の母娘は、7月に開かれるK-POPアイドルグループのコンサートチケットが当たったので、ビザを取得しに来た。 20代の娘は、「まだリスクはあると思うが、進めるところまで進みたい」。始めての韓国行きを楽しみにしている。
尼僧の緑川明世さんは、今月中旬、ソウル・江南で開催される学会発表に出席するためにやってきた。「もしかしたら間に合わないかもしれない」と不安げだったが、「韓国語を勉強をしている人もいるし、韓国が門を開いてくれたことはありがたい」と語った。
21歳の日本人男性は、忠清南道天安市にいる韓国人の彼女に会いにいくという。彼女とは今年2月、アメリカ留学中に出会い、5月にそれぞれ帰国した。男性は「会うのが楽しみです」と嬉しそうだった。