掲載日 : [21-04-09] 照会数 : 8799
横浜市南消防署「外国人防災指導チーム」発足
[ 金正順さん(中央) ]
【神奈川】横浜市南消防団(南区)に6日、市内初の「外国人防災指導チーム」が発足した。同チームは外国人消防団員4人と外国語の会話ができる日本人団員6人で構成。災害時における避難誘導、後方での応急手当や外国人を対象とした防災訓練などを担当する。現場での公的消防活動には携わらない。
外国人防災団員は中国籍3人と韓国籍の女性、金正順さん(46、南区)の4人。
金さんは2011年、ご主人の仕事の関係で来日。ボランティア志向は韓国国内の大学に在籍していた当時から一貫している。「(自らを)必要とする場所に出向いて役に立ちたい」と、日本でも近隣の公立小学校に通い、日本語の不自由な韓国籍児童のサポートを担ったり、韓国文化の紹介に努めてきた。消防団員には1日付で入団した。
南区の外国人住民登録人口は19年末現在、10万5287人。横浜市の外国人住民登録人口比率が2・80%なのに対し5・46%と約2倍近い。外国籍住民は言葉のハンディや地域コミュニティとのつながりが希薄なために災害弱者になりやすいとされるだけに今後の活躍が期待されている。