掲載日 : [2004-08-15] 照会数 : 5171
<広島・長崎>平和を誓い慰霊 被爆同胞への思い新た(04.8.15)
[ 韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花する参列者(広島・5日) ]
【広島】広島で被爆して亡くなった在日同胞の慰霊祭が59回目の原爆忌を前にした5日、広島市中区の平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で行われた。
今年で35回目を数える慰霊祭には、関係者200人余りが出席した。また、中国地協をはじめ長野、石川など全国14の民団地方本部からは今年初めて1口5000円の協助が寄せられた。
はじめに主催団体の民団広島県本部を代表して朴昭勝団長が、この1年間に死亡または犠牲になっていたことがわかった18人の名前を書き加えた2613人分の過去帳を碑に奉納した。
黙とうを捧げた後、韓国人被爆者の救済のため引き続き努力していくことを誓った。続いて民団中央本部の金宰淑団長が追悼辞で、東北アジアの平和定着のため、北韓に核の完全放棄を強く訴えた。
この後、鮮やかな白と青のチマチョゴリで正装した婦人会広島県本部のメンバー14人が慰霊歌を披露。参列者全員が碑に菊やラン、ガーベラなどを次々に献花した。
【長崎】長崎原爆犠牲者慰霊平和記念式典は9日、長崎市松山町の平和公園で営まれ、被爆者を代表して民団長崎県本部の金亨道副団長と婦人会長崎県本部の金順心会長が献花した。
長崎市の伊藤一長市長は「長崎平和宣言」のなかで憲法の平和理念の堅持や非核三原則の法制化、北東アジア非核兵器地帯の創設を日本政府に要望した。
式典には駐福岡総領事館から金栄昭総領事、民団長崎県本部から尹明徳団長らが出席した。
市の調査では、被爆による市内の在日同胞犠牲者は1200人から2000人といわれている。
(2004.8.15 民団新聞)