掲載日 : [2004-08-15] 照会数 : 3645
靖国合祀取消し要請 小泉首相と靖国神社に(04.8.15)
国会議員の署名そえ
小泉純一郎首相の靖国神社参拝中止と父親の合祀取り消しを求めている李熙子さん(61)=太平洋戦争被害者補償推進協議会共同代表、ソウル市=は6日、韓国国会議員から集めた賛同署名を小泉首相と靖国神社に提出した。韓国で国会議員に靖国合祀反対の署名を呼びかけたのは李さんが初めて。
署名は今回の訪日に合わせて急きょ行った。国会休会中のため延べ2日間で集めたのはウリ党21人、ハンナラ党9人、新千年民主党と民主労働党から各1人の計32人分。
小泉首相には内閣府を通じて官邸に届けた。また、靖国神社側には「生きているとき植民地支配され、魂になってからも他のA級戦犯らと同様、忠臣として支配を受けるのは耐え難い屈辱だ。合祀名簿から父の名前を削除してくれ」とあらためて訴えた。これに対して靖国神社側は、「当時は日本人として日本のために亡くなった」と拒否した。
李さんの父親、李思氏は第2次大戦中、旧日本陸軍軍属と天皇の忠臣としてとして徴用され45年6月11日、中国広西省で戦病死した。しかし、日本政府から戦死の連絡はなかった。李さんが戦死の事実を知ったのは92年のこと。その後、93年に日本政府から韓国政府に引き渡された「支那派遣軍第6方面軍第11軍隷下部隊留守名簿」を見て「李原思蓮」の名前で靖国に合祀されていることを初めて知った。
この日、衆議院第2議員会館で会見した李さんは、「来年の『韓日友情年』を真の友情年とするためにも、小泉首相は靖国神社の公式参拝をやめてほしい。靖国には合祀の即刻取り消しを求める」と訴えた。
韓国で国会の始まる9月までには残る267人全員から署名を集める方針だ。
(2004.8.15 民団新聞)