掲載日 : [2004-08-18] 照会数 : 4862
10月の忠北国体在日選手団長、朴安淳さんに聞く(04.8.18)
高校生時代、バスケで国体出場経験
忘れられない初訪韓の感激と出会い
「選手団長に選ばれたのも巡り合わせなのかなと感じています」。10月に忠清北道で開催される第85回韓国国体の在日同胞選手団長に決定したことの感想を開口一番こう語った。
185㌢の長身を生かしてバスケットボール選手としてならし、高校生のときから韓国国体に参加した。「韓国を初めて訪問してから44年にもなるんですね。祖国に初めて触れたときの感動はいまだに忘れられない。現在の私の原点といっても過言ではない」。
それ以来、訪韓した回数は数えきれない。「行くたびに新たな友人ができ、多くの先輩との出会いが生まれた。その人たちとの交流から受けた影響は計り知れない」。だから、今度は自分が後輩たちにその恩を返していく番、と強調する。また、韓国国体に参加した縁で大学卒業後も在日の体育会や商工会などの団体組織に自然に参加することができたという。
いまでこそ韓国のスポーツは世界のレベルに達しているが、40年前は競技施設や技術レベルが低く、日本から学ぶことが多かった。
「在日同胞の先輩たちが本国に技術指導に行ったり、用具類を寄贈した例は数知れない。長い交流の中で培った信頼関係は在日同胞の貴重な財産。それを継承し、あとの世代に伝えていくのが自分の役目」と語る。
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朴安淳(パク・アンスン)
1945年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。在日青商連合会会長、在日大韓バスケットボール協会会長などを歴任し、現在は在日大韓体育会副会長、在日関東地区忠清道民会会長、パーク商事代表取締役。子供は1男2女。
(2004.8.18 民団新聞)