掲載日 : [2004-09-29] 照会数 : 5910
<10月のマダン>在日外国人との共生目立つ(04.9.29)
野遊会やスポーツ
愛知はプレ万博フェスタ
今年も全国各地の民団で「10月のマダン」が開かれる。1世のハラボジから4世のオリニまで、老若男女が秋空の下で交流・親睦を図るほか、文化交流シンポジウムなどを開催する。日本人はもちろん他の外国人との共生も視野に入れているのが今年の特徴だ。
マダンの定番は、韓国料理の出店が並ぶ中で開く野遊会。山形では2日、馬見ケ崎河原で地域同胞の〞風物詩〟とも言える芋煮会を留学生や日本人とともに開く。東京は16日、お台場の潮風公園で約2千人の同胞を集め、韓国伝統の打楽器と舞踊を調和させた閔栄治プロデュースSANTAの演奏に盛り上がった後は、カラオケ対抗戦を楽しむ。埼玉は24日、同胞ゆかりの高麗神社の境内で恒例の民団祭を開く。
スポーツ行事では、山梨が9日、小瀬スポーツ公園補助球場で1300人規模の「韓日親善運動会」を開く。タイ人やブラジル人の参加も見込んでいる。後援の韓人山梨貴金属協同組合の厚意で、貴金属が当たる抽選会も準備している。三重は17日、四日市ドームで親子大運動会を開く。ブラジル、ペルー、フィリピン人も参加する。熊本も21日、21回目となる体育祭を県民総合運動公園で開く。岡山は24日、百間川緑地多目的広場でソフトボール大会、和歌山も24日、広瀬小学校グランドで運動会を開催する。
文化行事では、兵庫が31日、本部会館で恒例の韓国学園連合文化祭を開く。韓国語スピーチ大会や大の大人が熱狂し、興奮のるつぼと化すユンノリ大会などを予定。
その他、来年3月に万博を控えた愛知は31日、名古屋市の久屋広場でプレ万博の色彩を全面に出したコリアンフェスタを開く。ステージでは韓国の錦林舞踊団のほか愛知韓国学校と朝鮮学校の舞踊、青年会のサムルノリが披露される。共生のシンボルとして、師勝町の和太鼓グループのリズムや仮面劇も楽しみだ。会場には名古屋グランパスの同胞選手、鄭容臺と十両力士、春ノ山が訪れ、サイン会を開く。圧巻は参加者全員の農学ショーだ。
趣きの変わったマダンとしては、鳥取が2日、鳥取市民会館で韓国映画「純愛中毒」の鑑賞会に同胞のほか日本人500人を集める。奈良は17日、日帰りバス旅行で和歌山へと足を伸ばす。福岡は20日から23日、韓国・全羅南道の飲食文化祭に参加した後、木浦共生園を訪問する。
また、民団が後援・協賛するイベントとしては、栃木の「日光けっこうフェスティバル」(2日、日光市運動公園スポーツ広場)、千葉の「日韓国際交流シンポジウム」(10日、商工会議所会館)、大阪・南大阪の「中央区民まつり」(17日、なにわの宮跡広場)などがある。
11月の開催では佐賀が3日、日韓協や留学生、テコンドー協会に呼びかけて「第1回ふれあい運動会」を開く。大阪・布施支部は例年行事となった東大阪国際交流フェスティバルを3日、実行委員会の一翼を担って開催する。愛媛は28日、国際交流センター駐車場で開く県内外国人団体の合同文化祭「えひめ国際まつり」に韓国料理の模擬店を出店する。
(2004.9.29 民団新聞)