掲載日 : [2004-12-08] 照会数 : 4051
韓流じわり経済効果 外換銀行・投資説明会も盛況(04.12.8)
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30倍増の日本人観光客…竜坪リゾート
羽田空港両替所で利益…新韓銀行
今年1年間話題となった韓流のうねりは、いまだ衰えるどころか、周辺にも輪を広げつつある。新たに設けられたウォンの両替所が好調なのをはじめ、韓国の観光収入が増加に転じるなど経済効果が各分野で現れた。
新韓銀行(申相勲銀行長)は今年3月に福岡の博多港、6月に東京の羽田空港にそれぞれ両替所を設置した。韓国の銀行が日本国内の空港に両替所を設置したのは初めてだけに注目された。収益面で不安を残しながらのスタートとなったが、ふたを開けてみるとそれは杞憂にすぎなかった。博多港が8カ月間で10億円、羽田空港が5カ月間で3億円を超す両替額を達成した。
新韓銀行では「初年度から予想を上回る収益を上げることができた。羽田〜金浦路線が増便される予定なのでさらに期待される」と、韓流効果を強調している。
韓流は韓国の投資にも関心を引き起こしている。韓国外換銀行東京支店(車淳寛支店長)は11月下旬、東京・千代田区の東証会館で「韓国の金融商品および投資環境説明会」を開いた。在日同胞や日本人の顧客ら約100人が出席し、関心の高さをうかがわせた。韓国内証券・不動産投資や財産持ち出し法、さらには韓国の債券・株式・不動産市場の動向、人気のある金融商品などを詳細にわたり説明した。
同支店は今年、韓国系銀行として初のインターネットバンキングを実施したほか、三井住友銀行との提携によるキャッシュカードの発行を導入するなど顧客のためのサービスをてがけている。韓流のうねりをチャンスと見て、来年上期には韓日両国で預金の引き出しが可能になるサービスを行うという。
一方、韓国銀行や韓国観光公社によれば、外国人観光客が国内で支出する旅行サービス収入額(1〜10月)は47億6000万㌦と、昨年同期に比べて11・3%増加した。旅行サービス収入は99年から5年間減少してきたが、韓流の影響で韓国を訪れる東南アジア観光客が急増したことから、今年は6年ぶりに増加基調に転じる見通しだ。
ドラマ「冬のソナタ」のロケ地となった竜坪リゾートを訪問した日本人観光客は、昨年の1302人から今年は約30倍増の約4万人に達するだろと予想されている。竜坪リゾートを訪問した外国人観光客のうち、日本人の占める割合は昨年の1・3%から今年は22・5%に達すると見られる。竜坪リゾートでは、06年まで冬ソナ特需が続くものとみている。
(2004.12.8 民団新聞)