掲載日 : [2005-03-30] 照会数 : 9350
<愛・地球博開幕>「生命の光」韓国館が人気(05.3.30)
[ 愛知万博開幕の25日、韓国館の開館式で、梁東一民団愛知団長(右端)、金宰淑民団中央団長(右から5人目)、羅鍾一駐日大使(同6人目)、鄭盛培駐名古屋総領事(同9人目)らがテープカット ]![](../old/upload/424a6d4484a90.jpg)
<愛・地球博開幕>「生命の光」韓国館が人気
全面に「躍動韓国」アピール
出足好調、初日に1万5000人
民団の後援事業も本格始動
「自然の叡智」をテーマに05年日本国際博覧会(愛知万博、愛称「愛・地球博」)が25日、名古屋の東部丘陵で開幕した。120カ国の外国館のうち、最大規模パビリオンのひとつが韓国館(1620平方㍍)。歴史的に韓国人になじみの深い「5方色」をテーマにした5つの展示コーナーでは、自然と調和してきた韓国の文化やダイナミックな先端産業を一目で見ることができ、初日から大勢の来館者でにぎわった。9月25日までの6カ月間の会期中、民団は全面的に支援していく。(関連記事あり)
リニア・モーターカーの万博会場駅で下車するとそのまま北ゲートにつながる。そこが愛知万博の主舞台となる長久手会場の入口だ。外国館を6地域に分けた「グローバル・コモン」と、回廊で結ぶ「グローバル・ループ」で構成されている。
そのゲートから左手に数分歩いたところが、アジアゾーンのグローバル・コモン1で、一番奥が韓国館。正面の壁には国旗をデザイン化した太極マークと、5色の蝶の凧が大きく描かれ、遠くからでも目立つ。太極文様の5色の蝶は希望や幸福のシンボルで、韓民族の無限の叡智と発展を象徴する。
韓国館のテーマは「生命の光」。光なしに色を感じることはできない。韓民族は光の言語として青・赤・黄・黒・白の5方色に特別な意味を込め、独自の文化を発展させてきた。5つのゾーンごとにその意味にちなんだ文化や展示品を映像などで紹介している。映像館の最新技術を駆使した立体映像は迫力満点で、とりわけ子どもたちに人気だ。
25日の開幕日、韓国館の前で開館式が行われた。羅鍾一駐日大使や金宰淑民団中央団長をはじめ、梁東一民団愛知県本部団長、鄭盛培駐名古屋総領事、友好協力自治体である豊田市の中村紀世実助役、師勝町の三浦國雄助役らがテープカットを行った。
開館式のとき、3月下旬の名古屋にしては珍しく雪がちらついた。羅大使は祝辞で「これは幸先よい兆候。韓国館は人気を得ると信じる。展示スペースは企画・構成ともすばらしく、韓国の躍動感ある文化や先端技術を余すことなく表現している」と称賛した。
レセプションで乾杯の音頭をとった金団長は「日本で初めて開催された35年前の大阪万博でも民団が参観団を募るなど全面的に協力したのを思い出す。感無量だ。今回の展示会を通じて韓国の発展ぶりを世界の人々に知ってもらいたい」と強調した。
地元の梁東一団長は「在日韓国人愛知万博後援会の実行委員長を任されたので、韓国館のPRはもちろん、お祭り広場で行われる自治体のイベントにも協力したい」と全面的に支援する姿勢を見せている。朴富栄・愛知婦人会会長は「韓国のIT技術のすばらしさを実感できた。万博を通じて韓日両国の関係が良くなってくれることを切に願っている」と思いを語った。
初日の来館者は約1万5000人。韓国館の朴殷雨館長は「初日から多くの観覧客が訪れてくれたのでホッとしている。在日同胞の協力を得ながらぜひ多くの人に来てもらいたい」と訴えた。
(2005.03.30 民団新聞)